顧客対応の漏れをゼロにする「案件進捗ボード」の作り方|工務店の業務効率化テンプレ付き

「問い合わせ対応が遅れてクレームになった」「誰がどの案件を担当しているか把握できていない」。
多くの工務店が、営業・現場管理・バックオフィスの間で**案件管理の“見える化不足”**に悩んでいます。

この課題を解決するシンプルな方法が、
案件の進捗をひと目で把握できる“案件進捗ボード”の導入です。

問い合わせの対応漏れが起きない仕組みがほしいです…。誰が対応中なのか分からなくて

Excelやメモで管理しているけど、案件が増えると把握できなくなるんですよね


目次

なぜ工務店に「案件進捗ボード」が必要なのか

顧客対応の遅れは、機会損失につながる

問い合わせ対応の遅れは、

  • 契約率の低下
  • クレーム
  • 社内の責任押し付け合い
    などの問題に直結します。

進捗ボードは、案件の状況を可視化し、誰でも把握できる状態にする仕組みです。

詳しくは『HPからの問い合わせが増えない工務店が見落としがちな3つのポイント』でも、対応スピードの重要性を解説しています。

工務店の案件管理は「部門をまたぐ」ため複雑になりやすい

  • 営業
  • 現場管理
  • 設計
  • 経理
  • 事務
    複数部門が関わるため、情報断絶が起きやすくなります。

進捗ボードは、部門をまたいだ情報共有をスムーズにする橋渡しの役割を果たします。

関連:『工務店のバックオフィス業務を50%削減した実例|経理・勤怠・共有のコツ』


案件進捗ボードの基本構造

進捗ボードは「案件の流れ」をそのまま並べる

一般的な工務店の案件フローは以下のとおりです。

フェーズ内容
問い合わせ電話・HPフォーム・紹介
初回訪問要望ヒアリング・予算確認
見積作成プラン作成・見積提出
商談・契約契約締結・スケジュール決定
着工現場管理・追加変更対応
完了引き渡し・保証説明
アフター定期点検・フォロー

この流れを横一列に並べて、案件カード(顧客名・担当者・進捗)を配置します。

関連:『クチコミを増やすための自然な声かけテンプレート【現場スタッフ向け】』


案件進捗ボードの作り方(3つのステップ)

1)案件フローを会社ごとに整理する

進捗ボードを作る前に、まず以下を決めます。

  • 自社の案件フェーズは何段階あるか?
  • どのタイミングで担当が変わるか?
  • どの情報を共有したいか?

ポイントは以下の3つです

  • フェーズ数は多すぎない(最大7〜8段階)
  • 部門間で「このフェーズの定義」を統一する
  • 例外対応は後から追加すればよい

フェーズが曖昧なままボードを作ると、すぐ崩れます。


2)案件カードに「最低限必要な情報」を記載する

案件カードに書く情報は多すぎると扱いづらくなります。

以下の4つに絞ると運用しやすくなります。

  • 顧客名
  • 担当者
  • 現在のフェーズ
  • 次のアクション(◯日までにA社へ見積送付など)

次アクションを明確にすると、対応漏れが一気に減ります。

詳しくは『AIを使って施工事例紹介文を時短で書くコツ|工務店・リフォーム会社のための活用術』でも、要点整理の重要性が触れられています。


3)進捗ボードを「毎日」「誰でも」確認できる場所に置く

物理ボード・ホワイトボードでも、デジタルツールでも構いません。
重要なのは、社内の誰が見ても情報が同じであること。

成功する運用のポイント

  • 朝礼やミーティングで毎回確認する
  • 担当変更時はその場で移動させる
  • ボードの更新ルールを全員に徹底する

運用ルールが弱いと、どんなツールも形骸化します。

関連:『LINEを使って現場管理を簡単にする方法【小規模工務店向け】』


アナログ vs デジタル:どっちの進捗ボードが良いか?

種類メリットデメリット
アナログ(ホワイトボード)見える化が早い、導入コストゼロ、現場でも使える情報が共有しにくい、履歴が残らない
Excel / スプレッドシート欲しい形に自由に作れる、共有しやすい運用担当が必要、スマホだと見づらい
案件管理ツール権限管理・通知・履歴が自動化、外出先でも見れるコストが発生、導入ハードル

工務店の規模によって最適解は異なりますが、
最初は「ホワイトボード+Excel」の併用が最も成功率が高いです。


案件進捗ボードのテンプレート例

以下は、工務店でよく使われる標準テンプレです。

フェーズ列:
問い合わせ / 初回訪問 / 見積作成 / 商談 / 契約 / 着工 / 完了 / アフター

カード記載項目:
・顧客名
・担当者
・最新の進捗
・次アクション(期限つき)

これだけで、案件状況がひと目で把握できます。


進捗ボードを“社内文化”にするためのコツ

1)更新担当者を1人にしない

複数人で更新できる仕組みを作りましょう。

2)更新タイミングを「毎日」に固定する

朝礼で全員がボードを見る習慣をつくると精度が上がります。

3)ボードのルールは毎月見直す

現場で改善点が出るため、固定しすぎないことが重要です。

工務店の業務効率化については『工務店のバックオフィス業務を50%削減した実例|経理・勤怠・共有のコツ』も参考になります。


まとめ

案件進捗ボードは、

  • 顧客対応
  • 見積対応
  • 現場の進捗
  • 社内共有

これらすべてを「誰でも見える状態」にするための強力なツールです。

特別なシステムを使わずとも、ホワイトボードと簡単なExcel管理だけで十分。
小さな工務店ほど、仕組み化の効果が大きく表れます。

この記事を書いた人

くらし建築百科 編集部は、工務店・リフォーム会社・建築会社の「現場」と「経営」の両方に寄り添う情報発信チームです。住宅業界のマーケティング支援やDX導入支援に携わってきたメンバーが、集客・採用・補助金・業務効率化など、明日から使える実務ノウハウを分かりやすくお届けします。

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