
施工事例は見られているのに、問い合わせが増えません。フォームまで行っても送信されない気がします。



EFOを入れれば自動で増えると聞きましたが、何から直せばいいか分かりません。
この記事では、問い合わせフォームで離脱を減らし、現場と営業が迷わず回せる改善手順とチェックリストを整理します
工務店の問い合わせが増えない本当の原因はフォーム離脱です


フォーム離脱が起きる典型パターンを先に押さえます
工務店のホームページで多いのは、閲覧数や滞在時間は悪くないのに問い合わせ数が伸びない状態です。原因がフォームにある場合、ページ改善や広告追加をしても成果が頭打ちになります。特に新築やリフォームは比較検討が長く、入力の心理的ハードルが少し上がるだけで、後回しにされて離脱します。
離脱が起きやすいのは、入力項目が多い、必須が多い、エラーが出る、入力補助がない、送信後の流れが不明確なケースです。例えば「住所必須」「電話必須」「希望予算必須」のように、初回接点で答えにくい項目を並べると、現場のヒアリング前にお客様が止まります。
- 必須項目が多く、途中で面倒になります
- エラーの理由が分からず直せません
- 入力中にページが戻って内容が消えます
- 送信して良いか不安になり、後回しにします
数字で判断するための最低限の見方を決めます
改善を現場で回すには、主観ではなく数字で判断するルールが必要です。コンバージョンは「問い合わせ完了」の到達数、離脱は「フォーム表示から送信完了に至らない割合」で捉えます。コンバージョンは成果地点、離脱は途中で諦めた割合のことです。
実務では、フォームページの閲覧数、フォーム開始のクリック数、送信完了数の3点を毎週確認しましょう。フォーム開始から完了までの落ち幅が大きいほど、入力や心理面にボトルネックがあります。広告やSEOの調整より先に、フォーム改善が効くケースが多いです。
フォーム改善はデザイン論ではなく、開始数と完了数の落ち幅を詰める作業として扱い、毎週同じ指標で判断しましょう
入力項目を減らしても失注しない設計にします
初回で取る情報と現場で取る情報を分けます
フォームの入力項目は、少ないほど送信されやすい一方で、営業は情報が欲しくなります。ここで重要なのは、初回のフォームで必要な情報は「連絡が取れる最低限」に絞り、詳細は返信や電話、現地調査で回収する設計にすることです。現場でヒアリングできる情報までフォームで要求すると、離脱が増えます。
例えば、初回で必須にするのは「氏名」「連絡先メール」「相談内容の大枠」程度から始めます。電話番号は任意にし、急ぎの人だけ入力できる形にすると心理的な抵抗が下がります。住所や詳細な希望は、返信のテンプレで追加確認すれば運用できます。
入力項目棚卸しテンプレ(そのままコピペして使います)
1. 現在の入力項目を全て列挙します
2. 各項目に「初回必須」「初回任意」「返信で回収」「現場で回収」を付けます
3. 初回必須は最大5項目までにします
4. 初回任意は理由を一言で書きます(例:急ぎ対応のため)
必須項目の精査で失敗しやすいポイントを潰します
失敗しやすいのは、社内都合で必須を増やしてしまうことです。例えば「住所必須」は商圏チェックには便利ですが、お客様にとっては個人情報の提出になります。初回で住所を出したくない人は一定数います。結果として、商圏外を弾く前に商圏内の見込み客も失います。
改善のコツは、必須にする理由を社内で言語化し、代替策をセットで用意することです。商圏確認が目的なら「市区町村のみ任意」「郵便番号のみ任意」「相談内容でエリアを推測して返信で確認」など、段階的に回収できます。判断軸は「初回で失う問い合わせ」と「後で確認する手間」を比べることです。
- 初回必須を増やす前に、必須にする理由を1文で書きます
- 理由が社内都合だけの場合は、任意か後回収にします
- 住所や予算など答えにくい項目は段階回収にします
心理的ハードルを下げる文言とUIを整えます


不安の正体は「営業されるかもしれない」です
工務店の問い合わせフォームで送信を迷う理由は、入力の面倒さだけではありません。多くは「しつこく営業されるのではないか」「まだ検討段階なのに連絡が来るのが怖い」という不安です。これを放置すると、どれだけ項目を減らしても離脱が残ります。
ここは文言で対処できます。例えば「相談だけでも大丈夫です」「内容によりメールでの返信から始めます」「営業目的の電話はしません」のように、連絡の方針を明確に書きます。方針が曖昧だと、送信が後回しになります。
フォーム上部に置く安心文言テンプレ(例文)
・相談だけでも大丈夫です
・内容を確認し、まずはメールでご返信します
・無理な営業の電話はしません
・個人情報はお問い合わせ対応の目的以外に利用しません
本文+箇条書き+補足解説で改善点を社内共有します
改善を属人化させないために、フォームのどこを直したかを社内で共有する型を作ります。まず本文で変更点の意図を書き、次に箇条書きで具体の変更箇所を並べ、最後に補足解説で運用への影響を説明します。この流れにすると、営業と現場が同じ判断軸で動けます。
- 送信前の不安を減らすため、フォーム上部に安心文言を追加します
- 電話番号を任意にし、連絡手段の希望を選べるようにします
- 必須の表示を統一し、エラー時の表示を分かりやすくします
補足解説では、営業の手間が増える点も正直に書きます。例えば電話番号を任意にするなら、返信テンプレで「必要なら電話番号を教えてください」と追加確認します。現場に負担が偏らないように、返信の担当や期限も合わせて決めましょう。
フォーム改善は不安の除去が主目的ですので、安心文言と連絡方針を明文化し、社内共有の型で運用までセットにしましょう
EFOの基本チェックリストと実装の順番を決めます
EFOは入力を補助して完了率を上げる仕組みです
EFOはエントリーフォーム最適化の略で、入力フォームを分かりやすくして送信完了率を上げる改善のことです。ツール導入が目的になると失敗しますので、まずはチェックリストで「直す順番」を決めてから着手します。
工務店の実務では、エラー表示、必須の見え方、入力補助、スマホでの押しやすさの順に直すと効果が出やすいです。現場から見ると地味ですが、ここが整うと広告費や記事制作費の回収効率が上がります。
EFO実装要件テンプレ(社内発注・外注依頼に使います)
目的:フォーム完了率を上げ、問い合わせ数を増やします
対象:問い合わせフォーム(入力ページ、確認ページ、完了ページ)
必須要件:必須表示の統一、エラー箇所の明示、入力例の表示、スマホでの操作性改善、送信後の案内整備
検証:改善前後でフォーム完了数と離脱を比較します
基本チェックリストで抜け漏れをなくします
ここでは、明日から点検できるチェックリストを用意します。チェックは担当者の主観ではなく、全て「はい/いいえ」で判断できる形にします。改善のコツは、まずは大きく直すより、送信までの迷いを一つずつ潰すことです。
- 必須項目が視覚的に統一されていますか
- エラーはどの項目が原因か一目で分かりますか
- 郵便番号や電話番号は入力例が表示されていますか
- スマホでキーボード種別が適切に切り替わりますか
- 入力途中で戻っても内容が消えにくい設計ですか
- 送信ボタンは画面内で見つけやすい位置ですか
- 完了ページに次の案内(返信目安など)がありますか
| 施策 | 狙い | 失敗しやすいポイント | 運用のコツ |
|---|---|---|---|
| 必須表示の統一 | 迷いを減らします | ページごとに表記が違い混乱します | 必須の色と表記を固定します |
| エラー表示の改善 | 直せず離脱を防ぎます | 上部にだけエラーが出て気づきません | 該当項目の近くに理由を出します |
| 入力例の表示 | 入力の手間を減らします | 例がなく形式が分からず止まります | プレースホルダーと補足文を併用します |
| 完了後の案内 | 不安を抑えます | 送信後に何も表示されず不安になります | 返信目安と連絡手段を明記します |
表の通り、施策ごとに失敗パターンが決まっています。例えばエラー表示は、上部にまとめて出すだけでは直せず離脱します。現場の運用イメージとしては、チェックリストで「いいえ」の項目を洗い出し、外注や制作会社にテンプレの要件として渡すとスムーズです。
計測と社内運用で改善を止めない仕組みにします


計測ポイントを決めて毎週の定例で見ます
フォーム改善は一度直して終わりではなく、運用で成果を積み上げます。そのために、計測ポイントを固定します。GA4はGoogleアナリティクス4の略で、サイト内の行動を計測する分析ツールです。GA4でフォーム開始と完了が見える状態にし、毎週の定例で同じ数字を見ましょう。
工務店の実務シーンでは、営業会議で案件状況を見る一方で、問い合わせの入口は見落としがちです。問い合わせが少ない週は、フォーム開始数が減ったのか、完了率が落ちたのかを切り分けます。切り分けができると、記事強化なのかフォーム改善なのか、打ち手が明確になります。
週次レビュー議事メモテンプレ(定例でそのまま使います)
1. 今週のフォーム開始数:
2. 今週の送信完了数:
3. 完了率の前年差分:
4. 離脱が多い入力項目(仮説):
5. 今週の改善対応(担当と期限):
6. 返信テンプレや運用変更の有無:
A/Bテストは小さく回して勝ちパターンを残します
A/Bテストは、2つの案を同時に出して成果が良い方を残す検証方法です。フォーム改善では、項目数、安心文言、ボタン文言、入力例の出し方などを小さく試すのが向いています。大改修をすると原因が分からなくなるため、変更は一回に一つにします。
失敗しやすいのは、制作会社に丸投げして検証をしないことです。改善のコツは、社内で「検証の目的」「変更点」「評価指標」を一枚にまとめ、実装後に必ず振り返ることです。運用イメージとしては、営業責任者が指標を見る、Web担当がフォームの文言と項目を管理する、現場が返信テンプレを更新する形が回りやすいです。
フォーム改善の運用ルールテンプレ(社内共有用)
・フォームの変更は原則「月2回まで」とします
・変更は一回に一つにし、目的と指標を必ず記録します
・返信テンプレは営業と現場で共通管理し、変更履歴を残します
・完了ページの案内文は、返信目安と連絡手段を固定します
改善を止めない鍵は、指標を固定して週次で確認し、変更は小さく一つずつ回す運用ルールを社内で共有することです
まとめ:フォーム改善は判断軸を揃えると成果が積み上がります
問い合わせが増えないときは、集客量より先にフォーム離脱を疑い、開始数と完了数の落ち幅で判断しましょう。入力項目は初回必須を絞り、欲しい情報は返信テンプレと現場ヒアリングで回収する設計にすると、離脱を減らしながら営業品質も保てます。EFOはツール導入ではなく、必須表示とエラー表示の改善から順に進めると実務で再現できます。
明日からの一歩は、チェックリストで「いいえ」の項目を3つだけ拾い、要件テンプレとして制作会社や社内担当に渡して改善を始めることです。改善を定着させるには、週次のレビューで同じ指標を見て、変更点を小さく回し、社内で判断軸を揃え続けましょう。









