Googleマップ経由の問い合わせが増えない工務店・リフォーム会社は、基本情報の登録まではできていても「差がつく詳細設定」が手つかずのことが多いです。営業時間や電話番号は揃っているのに、検索結果で上位に出る会社と出ない会社が分かれます。現場は忙しいので、MEOが後回しになり、気づけば競合が地道に情報を積み上げて露出を増やしています。
特に見落とされやすいのが「サービス項目」です。サービス項目は、ユーザーの検索意図に直結する情報なので、入力の質で露出が変わります。現場が躓くポイントは、サービスを思いつきで入力してしまい、検索に強い並びと粒度にならないまま放置することです。結果として、マップ上では存在しているのに、探している人に見つかりません。

基本情報は入れましたが、Googleマップからの問い合わせが増えません。何を直せばいいですか。



サービス項目は適当に入れても同じですよね。カテゴリが合っていれば十分ではないですか。
この記事では、工務店・リフォーム会社がサービス項目を「検索に強い形」で設計し、入力・運用して露出を増やす判断軸と手順を整理します
サービス項目がMEOで効く理由を先に押さえる


サービス項目は「何屋か」を検索意図に合わせて伝える枠です
Googleビジネスプロフィールのサービス項目は、ユーザーが探している工事内容と自社の提供内容を一致させるための情報枠です。検索する側は「リフォーム会社」ではなく「外壁塗装」「浴室交換」「屋根修理」「耐震補強」など具体的な困りごとで探します。ここに対応できる形でサービス項目が揃っている会社は、見つけられやすくなります。
工務店の実務シーンでは、紹介中心から問い合わせ獲得に広げたいタイミングでMEOに着手することが多いです。そのとき、ホームページを整える前に「地図で探している人」を拾えると、営業の手が止まりにくくなります。逆に、サービス項目が空欄だったり、粒度がバラバラだったりすると、検索に引っかかる可能性を自分で減らします。
失敗しやすいのは「サービスの言い方」が現場用語のままになることです
職人さんや監督が普段使う言い方と、施主が検索する言い方はズレます。例えば「サイディング張替」は現場では通じますが、検索では「外壁リフォーム」「外壁のひび割れ修理」「外壁塗装」などの言い方が多くなります。このズレを埋める作業がサービス項目の設計です。
改善のコツは、サービス項目を「工事種別」と「悩み・症状」の両方で揃えることです。判断軸は、問い合わせにつながる検索語に近いかどうかです。運用イメージとしては、最初に棚卸しをして入力の型を作り、月1回だけ見直して更新します。毎日触る必要はありません。
サービス項目は「検索で使われる言い方」に合わせて工事内容を伝える枠です。現場用語のまま入れず、検索語に寄せて設計しましょう
入力前にやるべき棚卸し:サービス設計の土台を作る
サービスは「売りたい順」ではなく「受注できる順」に並べます
入力を始める前に、受注できるサービスを整理します。やりがちなのは、売上が大きい工事だけを並べることです。しかし、マップ検索は「今すぐ困っている人」も多いので、短納期・小工事も露出に効きます。例えば、雨漏り点検、網戸張替、手すり設置、水栓交換などは検索されやすく、入口になりやすいです。
失敗しやすいポイントは、対応範囲が曖昧なサービスを入れてクレームにつながることです。例えば「即日対応」と書いたのに実際は難しい、対応エリア外の問い合わせが増える、価格感が合わない、などが起きます。改善のコツは「対応条件」を社内で言い切れる形にしてから載せることです。
現場と営業で「表現」を統一して迷いをなくします
サービスの表現が統一されないと、プロフィール内の情報が散らかり、更新も止まります。ここで先に決めるのは、サービス名の粒度、表記ゆれ、対象エリアの言い方です。NAPとは、会社名・住所・電話番号を同じ表記で揃える考え方です。NAPが揃っていると、情報の信頼性が下がりにくくなります。
【サービス棚卸しテンプレ(そのままシート化できます)】
1)工事種別:水回り/外装/屋根/内装/断熱/耐震/設備
2)具体メニュー:浴室交換/洗面台交換/外壁塗装/屋根葺き替え など
3)悩み・症状:雨漏り/結露/カビ/寒い/ひび割れ/段差が危ない など
4)対応条件:対応エリア/最短日程/対象建物(戸建て/マンション)
5)優先度:受注しやすい順にA・B・Cで分類
運用イメージとしては、棚卸しテンプレを監督・営業・事務で15分だけ見て、対応できる範囲と言い方を揃えます。ここが揃うと、入力作業が短くなり、更新も続きます。
サービス項目の入力設計:検索に強い並びと粒度にする


粒度は「大分類+具体」を混ぜて、迷わず選べる状態にします
サービス項目は、広すぎても弱く、細かすぎても運用できません。例えば「リフォーム一式」だけでは検索に刺さりにくく、「キッチン水栓のパッキン交換」だけだと数が増えすぎて更新が止まります。おすすめは、大分類(例:キッチンリフォーム)と、問い合わせが多い具体(例:レンジフード交換、食洗機後付け)を混ぜる形です。
工務店の実務シーンでは、見積もり依頼の多い工事はある程度決まっています。そこに合わせて、入力の優先順位を付けます。失敗しやすいポイントは、担当者が思いつきで追加して表記ゆれが増えることです。改善のコツは、入力ルールを決めて、追加は月1回の見直し日にまとめることです。
「入れると強い項目」と「入れても意味が薄い項目」を整理します
| 項目タイプ | 例 | 期待できる効果 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 検索直結の工事名 | 外壁塗装/浴室リフォーム/屋根修理 | 検索語に一致しやすく露出に効く | 対応範囲を社内で言い切る |
| 悩み・症状に寄せた表現 | 雨漏り修理/結露対策/段差解消 | 今すぐ層の入口になりやすい | 診断だけか工事までかを明確にする |
| 工法・専門用語寄り | 二重張り工法/カバー工法 | 刺さる層はいるが母数は少なめ | 専門用語は一文で言い換え説明を添える |
| 抽象的すぎる表現 | 安心施工/高品質リフォーム | 差別化になりにくい | サービス項目には不向き |
ここで専門用語を使う場合は必ず言い換えます。例えば「カバー工法」とは、既存の外壁や屋根を撤去せず上から新しい材料を重ねる工事方法です。こうした言い換えがないと、施主が理解できず問い合わせにつながりません。
【サービス項目入力ルール(社内でコピペして共有)】
・表記は名詞で統一(例:外壁塗装、浴室リフォーム)
・大分類3〜6個+具体メニュー10〜20個を目安にする
・悩み系(雨漏り、結露、段差)を必ず混ぜる
・専門用語は必ず一文で言い換え説明を入れる
・追加・削除は月1回の見直し日にまとめて行う
運用イメージとしては、最初にA優先(受注しやすい)だけ入力し、1か月後に検索クエリや問い合わせ内容を見てB優先を追加します。最初から完璧を目指さず、運用しながら揃えましょう。
サービス項目は「大分類+具体+悩み系」を混ぜ、追加は月1回に固定して表記ゆれと入力疲れを防ぎましょう
基本情報以外で差がつく詳細設定:サービス項目を活かす周辺設定
サービスエリアと営業時間は「問い合わせの質」を左右します
サービス項目を整えても、サービスエリアや営業時間が曖昧だと、ミスマッチ問い合わせが増えて現場が疲れます。サービスエリアは、対応可能な市区町村や範囲を設定する項目です。現場の移動時間が長い会社ほど、ここを適切に絞ると、受注確度の高い問い合わせが残ります。
失敗しやすいポイントは、広く設定しすぎて対応できない地域の問い合わせが増えることです。改善のコツは「車で片道何分まで」「現場が重なる地域」を基準に決めることです。運用イメージとしては、繁忙期は範囲を狭め、閑散期は範囲を広げるなど、経営判断で調整します。
属性と説明文で「誰向けのサービスか」を明確にします
属性とは、支払い方法や設備対応、現場対応の条件などをプロフィールに追加できる設定項目です。ユーザーは比較するときに「カード決済できるか」「駐車場はあるか」「見積もりは無料か」などで候補を絞ります。サービス項目だけでは伝わらない条件を属性で補いましょう。
また、説明文は「会社紹介」ではなく「対応範囲と進め方」を書くと強いです。例えば、現地調査の流れ、見積もり提示の目安、対応エリア、得意工事、緊急時の連絡方法などです。抽象的な理念だけを書くと、比較材料にならず離脱されます。
- 対象建物(戸建て中心、マンション対応可など)
- 得意工事(外装、耐震、水回りなど)
- 現地調査から見積までの流れ
- 見積の考え方(追加費用が出やすい条件など)
- 緊急時の連絡ルール(電話優先、記録は後で)
補足です。プロフィールの情報は、検索する人にとって「比較の材料」です。比較材料が多いほど、問い合わせ前の不安が減り、連絡が入りやすくなります。サービス項目を中心に、周辺設定で取りこぼしを減らしましょう。
サービス項目だけ整えても、サービスエリアや属性が曖昧だとミスマッチ問い合わせが増えます。対応条件を言い切って設定しましょう
写真・投稿・口コミをサービス項目と連動させて露出と信頼を積み上げる


写真は「サービスの証拠」として工程別に揃えます
サービス項目を入力しても、写真が弱いと問い合わせに結びつきません。施主は「この会社が本当にできるか」を写真で判断します。おすすめは、サービス項目に合わせて工程写真を揃えることです。例えば外壁塗装なら、足場、下地処理、塗装中、完了の4点を最低限用意します。
失敗しやすいポイントは、完成写真だけで中身が見えないことです。改善のコツは「見えない工程」を意図的に出すことです。運用イメージとしては、現場から毎週1現場だけ写真を回収し、カテゴリ分けして追加します。全部を一気にやらず、週1の積み上げで十分です。
投稿と口コミ依頼で「検索意図」と「指名」を増やします
投稿は、期間限定の情報をプロフィールに載せる機能です。投稿で「外壁のひび割れ点検」「浴室リフォームの現調の流れ」など、サービス項目に近いテーマを定期的に出すと、興味を持った人が写真や口コミまで見に行きます。ここで重要なのは、投稿テーマをサービス項目と同じ言い方に揃えることです。
口コミは、第三者の評価です。特に地域密着業は「近い」「丁寧」「説明が分かりやすい」などの声が強いです。口コミ依頼は、職人さんや監督の負担にならない型を作りましょう。依頼のタイミングは、引き渡し直後よりも「不具合対応が終わって安心した後」が良いことが多いです。
【口コミ依頼テンプレ(施主へ送る文面)】
このたびは工事のご依頼ありがとうございました。今後の品質改善のため、よろしければGoogleの口コミに「工事内容(例:外壁塗装/浴室リフォーム)」と「良かった点・不安が解消した点」を一言だけご記入いただけますでしょうか。所要時間は1分ほどです。いただいた内容は、今後の対応改善に活かします。
- 投稿テーマはサービス項目と同じ言い方で揃える
- 写真は完成だけでなく工程も出す
- 口コミ依頼は型にして営業が一括で送る
- 低評価が来たら事実確認と改善策を短く返信する
補足です。返信は感情的に反論せず、事実確認と再発防止を短く書くと、読む側の安心につながります。現場の反省会と同じで、改善の筋が見える対応が信頼になります。
サービス項目に合わせて写真・投稿・口コミを連動させると、露出だけでなく「任せても大丈夫」の判断材料が揃います
月1回で回る点検ルールを作り、更新が止まらない体制にする
点検は「数字」ではなく「ズレ」を直す作業です
MEO運用が止まる理由は、担当者が忙しくて触れないことです。ここを解決するには、月1回の点検に落とし込みます。点検で見るのは、完璧な分析ではなく「ズレ」です。例えば、問い合わせ内容とサービス項目が一致していない、写真が特定カテゴリに偏っている、対応エリア外の問い合わせが多い、などです。
失敗しやすいポイントは、点検項目が多すぎて続かないことです。改善のコツは、10分で終わるチェックリストにすることです。運用イメージとしては、事務か広報が月初に点検し、必要な修正だけを監督・営業に依頼して完了させます。
追加・削除の判断軸を固定し、思いつき運用をなくします
サービス項目は増やしすぎると管理不能になります。追加・削除の判断軸を固定しましょう。例えば「問い合わせが月1回以上ある」「施工実績の写真が揃っている」「利益が出る工事として受注できる」の3条件を満たすものだけ残します。これで、誰が触っても方針がぶれません。
【月次点検チェックリスト(10分で終わる)】
・サービス項目:表記ゆれが増えていないか
・サービス項目:受注できない内容が混ざっていないか
・写真:今月追加できる施工写真が1現場分あるか
・投稿:サービス項目に寄せたテーマを1本出せるか
・口コミ:未返信がないか、依頼の型で送れているか
・サービスエリア:エリア外問い合わせが増えていないか
運用体制としては、入力担当を一人に固定するよりも、現場から写真を集める役、投稿を作る役、返信をする役を分けたほうが止まりにくいです。役割が小さいほど、現場の負担が増えません。
まとめ:サービス項目は「設計」と「月次点検」で差がつきます


Googleマップで埋もれないための判断軸は、サービス項目を「検索で使われる言い方」に寄せ、受注できる範囲で揃えることです。売りたい順ではなく受注できる順に並べ、大分類+具体+悩み系を混ぜると、入口が増えて露出が上がりやすくなります。
明日から試せる一歩は、サービス棚卸しテンプレでA優先だけを決め、表記ルールに沿って入力することです。次に、写真・投稿・口コミをサービス項目と同じ言い方で連動させましょう。社内共有は、月次点検チェックリストを固定し、10分で回る運用にすると定着します。
サービス項目は入れて終わりではありません。棚卸しで設計し、連動素材を積み上げ、月1回の点検でズレを直す体制にしましょう









