フローリングとクッションフロア、どっちがおすすめ?性能・価格・施工比較まとめ

目次

はじめに

リビングや寝室、キッチンなど家の印象を大きく左右する床材。リフォームの際に「フローリングにすべきか、それともクッションフロアにすべきか」と迷う方は多いのではないでしょうか。

フローリングは木の質感と高級感が魅力。一方、クッションフロア(CFシート)は安価で施工がしやすく、最近はデザイン性も向上しています。

この記事では、性能・価格・メンテナンス・施工性といった観点から両者を比較し、それぞれに向いているケースを解説します。


フローリングとクッションフロアの基本的な違い

項目フローリングクッションフロア
素材天然木や合板に化粧材を貼った板材塩化ビニル素材のシート状床材
厚み12〜15mm程度1.8〜3mm程度
見た目木の質感・高級感木目調や石目調など多彩なデザイン
施工方法張替え工事(大工工事)接着剤で貼り付け(内装工事)
耐久性長持ち(10〜20年)摩耗しやすい(5〜10年)

性能比較:耐久性・防音・水回り適性

床材は「どの部屋で使うか」によって求められる性能が異なります。

性能フローリングクッションフロア
耐久性強い。適切に手入れすれば20年以上摩耗に弱く5〜10年で張替え目安
防音性遮音フローリングなら対応可能素材が柔らかく遮音性は中程度
水回り適性水に弱い。膨張・変形リスクあり防水性が高くキッチン・洗面所に適する
掃除のしやすさ傷に弱いが掃除は容易汚れに強く拭き取りやすい
足触り夏は快適だが冬は冷たいクッション性があり足に優しい

リビングや寝室にはフローリング、水回りにはクッションフロアという使い分けが一般的です。


価格比較:施工費用・張替え費用

床リフォームで重要なのがコスト。フローリングとクッションフロアでは初期費用もランニングコストも差があります。

項目フローリングクッションフロア
材料費(1㎡あたり)5,000〜15,000円2,000〜4,000円
施工費(1㎡あたり)3,000〜7,000円1,500〜3,000円
張替えサイクル10〜20年5〜10年
張替え時の廃材処理大がかりで費用もかかる剥がして再施工が容易

初期費用を抑えるならクッションフロア、長期的コストを抑えるならフローリングが有利です。


施工性・工事期間の比較

項目フローリングクッションフロア
工事期間(6畳間)2〜3日半日〜1日
工事の規模大工工事が必要内装工事でOK
防音対策遮音マット追加が必要柔らかく標準でもある程度吸収
DIYのしやすさ難しい比較的簡単(上貼り可能)

短期間で済ませたい場合はクッションフロアが有利。一方でフローリングは大掛かりだが完成度の高い仕上がりになります。


デザイン・インテリア性の比較

近年のクッションフロアは技術が進み、本物の木や石に近いデザインが豊富です。

項目フローリングクッションフロア
高級感◎ 天然木の質感△ 本物感にはやや劣る
デザインバリエーション木目の種類や塗装で変化木目・石目・タイル柄など多彩
経年変化味わいが出る(無垢材は特に)劣化が目立ちやすい
インテリア適性ナチュラル・シック系モダン・カジュアル・水回り向き

どちらを選ぶべき?ケース別おすすめ

床材選びは「どの部屋で使うか」「ライフスタイル」によって変わります。

ケースおすすめ床材理由
長く住むマイホームのリビングフローリング高級感・耐久性・資産価値向上
賃貸住宅の原状回復クッションフロア低コスト・施工が早い
キッチン・洗面所・トイレクッションフロア水に強い・掃除しやすい
ペットがいる家庭クッションフロア(滑り止め加工品)傷や汚れに強い
在宅ワーク中心の家庭フローリング+防音材床暖房対応や落ち着いた雰囲気

経験者の声

  • 「リビングをフローリングにしてよかった。冬はラグを敷けば快適だし、長く住む家には合っている」
  • 「子どもが小さいので、キッチンや洗面所はクッションフロアに。水に強く掃除も楽」
  • 「賃貸オーナーとしては、原状回復にクッションフロアを選ぶことでコストダウンできた」

後悔しない床材選びのポイント

  1. 部屋ごとに適材適所を選ぶ
     リビング=フローリング、水回り=クッションフロアなど使い分けが基本。
  2. ライフスタイルを考慮
     小さな子どもやペットがいるなら掃除・防水性を重視。
  3. 工務店に相談する
     断熱材や床暖房との相性、既存床の状態などは専門家でないと判断が難しい。

まとめ

フローリングとクッションフロアには、それぞれのメリット・デメリットがあります。

  • フローリング … 高級感・耐久性・資産価値
  • クッションフロア … 低価格・施工が簡単・水に強い

結論としては、**「部屋ごとに適材適所で使い分ける」**のが最もおすすめです。

そして、後悔しない床リフォームをするためには、価格だけでなくライフスタイルや将来の住まい方まで考慮した提案をしてくれる地元工務店との相談が欠かせません。

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この記事を書いた人

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