目次
はじめに
リフォームを検討している方にとって、「助成金や補助制度が利用できるかどうか」は大きな関心事です。
兵庫県内でも自治体ごとに制度内容が異なり、尼崎市と西宮市はそれぞれ特色ある支援策を用意しています。
本記事では、尼崎市・西宮市のリフォーム助成金制度を比較しながら、対象工事・補助金額・申請条件を整理しました。
2025年度のリフォーム計画に役立つよう、制度の活用方法や注意点も解説します。
尼崎市のリフォーム助成金制度
制度の概要
尼崎市では、住宅の耐震化や省エネ化を促進するための補助制度を実施しています。
特に「木造住宅の耐震改修補助」が中心で、高齢者や子育て世代の住環境改善にも活用できます。
対象工事の例
- 耐震診断および耐震改修工事
- バリアフリー改修（段差解消、手すり設置）
- 省エネリフォーム（断熱窓、節水型設備）
補助金額
- 耐震改修工事：工事費の1/2、上限120万円
- バリアフリー・省エネ改修：工事費の1/3、上限20〜40万円
西宮市のリフォーム助成金制度
制度の概要
西宮市は「空き家活用」と「耐震化」を重視した補助制度を展開しています。
空き家の改修を通じて住宅ストックを有効活用するのが特徴です。
対象工事の例
- 空き家を居住用や賃貸用に改修する工事
- 木造住宅の耐震診断・改修工事
- 水回りや外壁の改修（居住促進目的の場合）
補助金額
- 空き家改修：工事費の1/2、上限100万円
- 耐震改修：工事費の1/2、上限120万円
尼崎市・西宮市の制度比較
| 項目 | 尼崎市 | 西宮市 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 耐震化・省エネ・高齢者対応 | 空き家活用・耐震化 |
| 耐震改修補助 | 上限120万円（工事費1/2） | 上限120万円（工事費1/2） |
| バリアフリー改修 | 上限20万円（工事費1/3） | 条件付き対象（主に空き家改修とセット） |
| 省エネ改修 | 上限40万円（工事費1/3） | 制度上は限定的 |
| 空き家改修 | 特になし | 上限100万円（工事費1/2） |
| 利用条件 | 市内居住・市税滞納なし | 市内居住・市税滞納なし |
「和歌山県の“空き家改修補助金”を活用したリフォーム戦略」でも、空き家改修補助を使った事例を紹介しています。西宮市での制度活用イメージにも役立ちます。
申請の流れ（両市共通）
| ステップ | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 1 | 市役所窓口に事前相談 | 対象工事かどうか確認 |
| 2 | 申請書類・見積書を提出 | 工事前に申請が必須 |
| 3 | 審査・交付決定通知 | 決定前に工事を開始すると対象外 |
| 4 | 工事実施 | 市内登録業者への発注が条件 |
| 5 | 完了報告・検査 | 写真や領収書を提出 |
| 6 | 補助金交付 | 合格後に助成金が支給 |
制度利用時の注意点
- 工事着工前に申請必須
着工後の申請は認められないため、必ず事前に交付決定を受けましょう。 - 市内業者の利用が条件
地域経済の活性化も目的のため、市外業者では対象外になるケースがあります。 - 予算枠が限られている
年度途中で締切になることも多いため、早めの相談が必要です。
関連記事：審査に通らない？補助金申請で失敗しやすい3つの落とし穴
兵庫県内の制度と比較して
尼崎市・西宮市は、兵庫県内の他の市町と比べても耐震化支援が手厚いのが特徴です。
一方で、西宮市は「空き家活用」に重点を置いているため、賃貸運用や移住支援を考えている人に適しています。
関連記事：【兵庫県版】住宅リフォームで使える市町村別の補助金まとめ
まとめ
- 尼崎市：耐震化・省エネ・バリアフリーに対応。高齢者世帯や子育て世帯におすすめ。
- 西宮市：空き家活用や耐震化に重点。住宅ストックの有効利用を目的とした支援。
- 両市に共通するのは「耐震改修への手厚い補助」。
リフォーム費用を抑えたい方は、制度をうまく活用しながら、信頼できる地元工務店と連携して進めることが大切です。
