エアコン買い替えだけで補助金は出る?高効率エアコンの対象機種・申請条件を解説

夏の暑さや冬の冷え込みが厳しくなり、古いエアコンの効きにくさや電気代が気になっている方も多いのではないでしょうか。買い替えを検討するなかで、「エアコンにも補助金が使える」と聞き、少しでも費用を抑えたいと考える方も増えています。

10年以上使っているエアコンを交換したいです。対象機種を買えば、エアコンの交換だけでも補助金を受け取れますか?

家電量販店で購入する場合と、工務店に窓や断熱工事と一緒に依頼する場合では、補助金の扱いが違うのでしょうか?

2026年の「みらいエコ住宅2026事業」では、一定の省エネ性能を満たす高効率エアコンが補助対象に追加されています。対象となる高効率エアコンを設置した場合の補助額は、1箇所当たり52,000円です。

ただし、登録されているエアコンへ買い替えるだけで、必ず補助金を受け取れるわけではありません。対象となる住宅で、窓や壁などの断熱改修を含む所定の工事を行い、登録事業者を通して申請する必要があります。

この記事では、高効率エアコンの対象条件や補助額、対象機種の調べ方、申請時のハードルを整理します。エアコン交換をきっかけに、窓や断熱材を含めた省エネリフォームを検討すべき理由も解説します。

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高効率エアコンは、対象機種や断熱工事の組み合わせによって補助金が出る可能性があります。契約前に地域密着の工務店へ相談し、使える制度と必要な工事を確認して失敗を防ぎましょう。

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目次

注意|エアコンの買い替えだけでは補助金の対象にならない

エアコンの設置をしている作業員

2026年の制度では、高効率エアコン自体は補助対象設備に含まれています。しかし、エアコンの設置だけを単独で行う場合は、原則として「みらいエコ住宅2026事業」の申請要件を満たせません。

補助金を受けるためには、対象となる住宅の一室を「トリガールーム」として選び、その部屋で窓や外壁、床、天井などの断熱性能を高める工事を、決められた組み合わせで実施する必要があります。

つまり、「古いエアコンを省エネ型へ交換する」という設備更新だけではなく、部屋全体の省エネ性能を高めるリフォームの一部として、高効率エアコンを設置することが基本です。

高効率エアコンで補助を受けるための重要ポイント

  • 補助対象となる住宅であること
  • 対象となる部屋で所定の断熱改修を行うこと
  • 事務局に登録された高効率エアコンを使用すること
  • 登録された「みらいエコ住宅事業者」へ工事を依頼すること
  • 工事請負契約を締結してから工事を始めること
  • 工事前後の写真や納品書などを提出できること

家電量販店で対象機種を購入し、エアコンだけを交換しても、これらの条件を満たしていなければ補助金は受け取れません。製品選びより先に、住宅と工事内容が制度の要件に合うかを確認しましょう。

関連サイト:みらいエコ住宅2026事業「特定エコ住宅設備の設置」

2026年の高効率エアコン補助金はいくら?

みらいエコ住宅2026事業では、高効率エアコンを設置した場合、設置箇所数に応じて補助額が計算されます。

対象設備主な性能条件補助額
高効率エアコン定格冷房エネルギー消費効率の区分「い」を満たす登録製品52,000円/箇所
空気清浄機能・換気機能付きエアコン指定された空気清浄機能または換気機能を備えた登録製品冷房能力に応じて24,000円~32,400円/箇所

高効率エアコンと、空気清浄機能・換気機能付きエアコンは、制度上の区分が異なります。同じ製品が複数の条件を満たしていても、同一製品について補助金を重複して受け取ることはできません。

たとえば、対象となる高効率エアコンをリビングと寝室の2箇所へ設置した場合、単純計算では52,000円×2箇所で104,000円です。ただし、住宅全体の補助上限や工事の組み合わせ、申請額の下限などもあるため、実際の補助額は施工業者へ確認しましょう。

エアコン交換だけの見積もりではなく、内窓、外窓、天井、床、外壁の断熱工事を含めた見積もりを作成してもらうと、補助対象となる工事の組み合わせを判断しやすくなります。

補助対象になる高効率エアコンの条件

補助金対象になる条件をチェックする
Checklist concept – checklist box with red checkmark, paper and a pen with checklist word on table

みらいエコ住宅2026事業では、高効率エアコンを設置することで補助金の対象となります。ただし、すべてのエアコンが対象になるわけではなく、一定の性能基準を満たした製品を使用し、制度の条件に沿って工事を行う必要があります。

条件1:補助対象製品として事務局に登録されているエアコンであること

対象となるのは、定格冷房エネルギー消費効率が区分「い」に該当する高効率エアコンで、メーカーやシリーズ名だけでは判断できません。同じシリーズでも型番によって対象・対象外が分かれる場合があるため、契約前に施工会社へ対象製品かどうか確認しましょう。

条件2:住宅全体の省エネ性能を向上させるリフォームの一部

「高効率エアコンだけを交換すれば補助金がもらえる」という制度ではありません。高効率エアコンは、住宅全体の省エネ性能を向上させるリフォームの一部として位置付けられており、対象となる居室(トリガールーム)で窓や床、壁、天井などの断熱改修を組み合わせることが要件となっています。

条件3:「みらいエコ住宅事業者」として登録された施工会社へ依頼

工事は「みらいエコ住宅事業者」として登録された施工会社へ依頼しなければなりません。補助金の申請も原則として登録事業者が行うため、家電量販店などで本体だけを購入したり、施主支給で設置したりした場合は対象外となる可能性があります。補助金を利用したい場合は、契約前の段階で登録事業者かどうかを確認しておくことが大切です。

申請時には、工事前後の写真や納品書、対象製品であることを証明する書類などが必要になります。特に工事前の写真は撮り忘れると提出できず、補助金を受けられなくなる場合があるため注意が必要です。
対象製品を選ぶことだけでなく、申請書類を適切に準備できる施工会社へ依頼することも、補助金を活用するための重要なポイントといえるでしょう。

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補助対象となる住宅にも条件がある

対象機種を選び、登録事業者へ依頼しても、住宅の条件を満たしていなければ補助を受けられません。2026年の制度では、原則として平成28年12月31日以前に新築された住宅が対象です。

戸建てだけでなく、マンションなどの共同住宅も対象に含まれます。住宅の所有者や家族だけでなく、賃借人、賃貸住宅の所有者、マンション管理組合なども対象となる場合があります。

一方、店舗や事務所として使用している部分、登記上の用途が住宅ではない建物は対象外です。店舗併用住宅の場合も、住宅として使用している部分と店舗部分を明確に分けて確認する必要があります。

確認項目主な条件
建築時期原則として平成28年12月31日以前に新築された住宅
建物用途人の居住に使用する住宅
住宅の種類戸建住宅、二世帯住宅、マンション、長屋など
申請できる方所有者や家族、賃借人、賃貸人、管理組合など
施工業者みらいエコ住宅事業者として登録された事業者

平成29年以降に新築された住宅でも、所定の省エネ基準を満たしていないことを証明できる場合は対象となる可能性があります。築年数だけで自己判断せず、登記事項証明書などを用意して登録事業者へ確認しましょう。

エアコン補助金の最大のハードルは省エネ改修の対象となる部屋

日常的に家族が過ごす部屋

みらいエコ住宅2026事業を利用するうえで、特に理解しておきたいのが「トリガールーム」です。トリガールームとは、所定の断熱改修を実施し、制度の省エネ基準を満たすための中心となる部屋を指します。

日常的に継続して使用する部屋が対象

  • リビング、寝室、子ども部屋、キッチン、書斎など
  • 浴室、トイレ、洗面室、廊下、納戸、玄関ホールなど

また、外気に面する窓やドアなどの開口部がある部屋を選び、その部屋にある外皮に面した開口部を適切に断熱改修する必要があります。窓が複数あるリビングで一箇所だけ内窓を設置し、ほかの窓をそのまま残す場合は、要件を満たさない可能性があります。

窓の数、窓の性能、壁や床の状態、工事費用を含めて選定しましょう。

エアコンと内窓を同時に工事する例

比較的検討しやすいのは、リビングの高効率エアコン交換と、リビングにある窓の断熱改修を組み合わせる方法です。ただし、窓だけで要件を満たせるとは限らず、住宅の建築時期や目指す基準によって、床、天井、壁などの断熱改修も必要になる場合があります。

窓の断熱性能が低い住宅では、高性能エアコンへ交換しても、冷暖房した空気が窓から逃げやすい状態は変わりません。エアコンの能力を上げるだけでなく、窓や断熱材を同時に改善することで、室温を保ちやすくなります。

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エアコンと一緒に検討したい省エネリフォーム

エアコンの交換をきっかけに省エネリフォームを検討する場合は、単に補助対象工事を増やすのではなく、現在の住まいで熱が出入りしている場所を調べることが大切です。

特に検討しやすい工事は次のとおりです。

  • 内窓の設置:既存窓の内側へ新しい窓を設置し、窓の断熱性と気密性を高めます。
  • 外窓の交換:古い窓枠やガラスを断熱性能の高い製品へ交換します。
  • 天井・屋根裏の断熱:夏に屋根から伝わる熱や、冬に天井から逃げる熱を抑えます。
  • 床下の断熱:床から伝わる冷気を抑え、足元の寒さを改善します。
  • 外壁の断熱:壁を通じた熱の出入りを抑え、部屋ごとの温度差を小さくします。
  • 高効率給湯器の設置:給湯に使うエネルギーを抑え、住宅全体の省エネ化を進めます。

高効率エアコンの補助額だけを見ると魅力的ですが、補助金を受けるために不要な工事まで追加すると、本末転倒です。まずは現地調査を行い、結露、すき間風、夏の暑さ、冬の底冷えなど、現在の困りごとに合う工事を選びましょう。

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高効率エアコンは、対象機種や断熱工事の組み合わせによって補助金が出る可能性があります。契約前に地域密着の工務店へ相談し、使える制度と必要な工事を確認して失敗を防ぎましょう。

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補助金を使うときに失敗しやすいポイント

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対象製品だと思い込んで選ぶ

同じシリーズのエアコンでも、冷房能力や型番によって対象かどうかが異なる場合があります。カタログの商品名だけで判断せず、見積書に記載された正式な型番を検索しましょう。

補助金を差し引いた金額だけで契約する

補助金は、申請すれば必ず交付されるものではありません。予算上限への到達、書類不備、対象要件の不足などにより、交付を受けられない可能性があります。

補助金が交付されなかった場合の工事代金や、申請手数料の扱いを契約前に確認しましょう。見積書には、工事総額、補助予定額、補助対象外の費用を分けて記載してもらうと安心です。

予算がなくなるまで検討を先延ばしにする

交付申請には期限がありますが、期限前でも予算上限に達すると受付が終了します。エアコンの故障が増えやすい夏直前は、製品や職人の手配にも時間がかかります。

補助金を利用したい場合は、故障してから慌てて機種を探すのではなく、春や秋など比較的工事日程を調整しやすい時期から相談を始めましょう。

補助金を目的に不要な工事を増やす

補助金額が増えても、追加した工事費の全額が補助されるわけではありません。たとえば、52,000円の補助を受けるために、必要性の低い工事を数十万円分追加すれば、家計の負担はかえって増えます。

補助金は、もともと必要な省エネリフォームの負担を軽くする制度として活用しましょう。工事後の快適性、電気代、メンテナンス費用まで含めて判断することが大切です。

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高効率エアコンへの交換と断熱リフォームが向いている住宅

高効率エアコンは、省エネ性能の高い設備ですが、住宅の断熱性能が低いと本来の効果を十分に発揮できません。特に築年数が古い住宅や窓から熱が出入りしやすい住宅では、エアコンを交換するだけでなく、断熱リフォームを組み合わせることで、冷暖房効率の向上や光熱費の削減が期待できます。

現在のお住まいが次のような状況に当てはまる場合は、高効率エアコンと断熱リフォームをあわせて検討するとよいでしょう。

住宅の状況得られる効果
築10年以上でエアコンを長期間使用している省エネ性能が向上し、電気代の節約が期待できる
夏は暑く冬は寒いと感じる断熱性能を高めることで室温を保ちやすくなる
窓の近くが暑い・寒い内窓や断熱窓を組み合わせることで冷暖房効率が向上する
結露やカビが気になる断熱性能の改善により結露の発生を抑えやすくなる
光熱費をできるだけ抑えたい設備と住宅性能を同時に見直すことで省エネ効果が高まる

高効率エアコンへの交換は、単に設備を新しくするだけでなく、住まい全体の快適性を見直すよい機会です。補助金制度を活用する場合も、断熱改修と組み合わせることで対象となるケースがあります。まずは地域密着の工務店に相談し、ご自宅の断熱性能や補助金の対象条件を確認したうえで、最適なリフォームプランを検討しましょう。

まとめ|エアコン交換を住まいの断熱性を見直す機会にしましょう

エアコン交換は家の断熱性も合わせて見直しする

2026年の「みらいエコ住宅2026事業」では、所定の基準を満たす高効率エアコンが1箇所当たり52,000円の補助対象です。ただし、対象機種へ交換するだけでは補助金を受け取れません。

対象住宅であること、登録事業者へ依頼すること、トリガールームで所定の断熱改修を行うこと、登録製品を使用することなど、複数の条件があります。工事前の写真を撮り忘れた場合も補助対象外となるため注意しましょう。

エアコンの効率は、機器本体の性能だけで決まりません。窓、床、壁、天井から熱が出入りしやすい住宅では、高性能なエアコンへ交換しても、本来の省エネ効果を十分に発揮できない場合があります。

エアコンの買い替えをきっかけに、窓や断熱材を含めた部屋全体の状態を確認しましょう。地域の住宅事情に詳しく、補助金申請にも対応できる工務店へ早めに相談することで、必要な工事と使える制度を整理しやすくなります。

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この記事を書いた人

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