もう迷わない!段差・手すり・スロープの選び方|バリアフリーリフォーム完全ガイド

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高齢の家族や将来の安心のために…

住まいをバリアフリー化する人が増えています

「転倒が心配だから段差をなくしたい」
「立ち座りが大変なので手すりをつけたい」
「車いすでも移動しやすいようにしたい」

――そんな声に応えるのが、バリアフリーリフォームです。
本記事では、よくあるお悩みに対応したリフォーム内容から、費用・注意点までをわかりやすく解説します。


バリアフリーリフォームとは?

バリアフリーとは、身体的・年齢的な理由で移動や生活に支障をきたす“障壁(バリア)”を取り除くこと。
高齢者や要介護の方だけでなく、今後を見据えた住まいの備えとして、40代・50代からの工事相談も増えています。


バリアフリーでよくある3つのリフォーム

1. 段差の解消リフォーム

玄関や廊下、部屋と部屋の間、浴室・トイレにありがちな小さな段差が、つまづきや転倒の原因になります。

対策方法:

  • 床の高さをそろえる「フラットフロア化」
  • スロープ設置
  • 段差解消ステップ(小型の傾斜部材)の導入 など

費用目安:
1ヶ所あたり 2~10万円前後(工事規模により異なる)


2. 手すりの取り付け

立ち上がり・移動をサポートする手すり設置は、リフォームの中でも特に人気です。

主な設置箇所:

  • トイレ(立ち座り補助)
  • 階段(上り下り補助)
  • 玄関(靴の脱ぎ履き)
  • 廊下(歩行補助)

費用目安:
1本あたり 1~3万円(長さや材質により変動)


3. スロープの設置

車椅子利用者の移動や、玄関前の段差解消のために、室内外にスロープを設置するケースもあります。

種類:

  • 常設型(屋外コンクリート製、屋内フロア勾配付きなど)
  • 簡易型(取り外し可能な樹脂スロープ)

費用目安:

  • 屋内:3~10万円
  • 屋外:10~50万円(コンクリ施工の場合)

こんな家庭におすすめ!

  • 同居している親が足腰に不安を感じている
  • 今後の介護に備えて、早めに整えておきたい
  • 自分たちも高齢化に備えて、老後を快適にしたい

工事前に知っておきたい注意点

● 補助金制度をうまく活用しよう

介護保険を利用して、手すりや段差解消工事の最大20万円分まで補助される制度もあります(自己負担1〜3割)。

▶【対象工事例】

  • 手すり設置
  • 段差解消
  • 床材変更(滑りにくい材質)
  • 扉の交換(引き戸化 など)

※要介護認定の有無により、適用の可否が異なります。


● 実績のある業者に依頼しよう

バリアフリーリフォームは、使う人の身体状況に合わせた設計力が求められます。
「福祉住環境コーディネーター」や「介護リフォーム実績あり」の業者を選ぶと安心です。


まとめ|“今”から考えるバリアフリーが将来の安心に

「まだ早いかな?」と思っていても、バリアフリー化は転ばぬ先の杖
事故を未然に防ぎ、安心・快適に暮らすための備えとして、多くのご家庭が取り入れています。

まずは1ヶ所からでも大丈夫。
暮らしに合った、段差解消・手すり・スロープの導入をぜひ検討してみてください。

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この記事を書いた人

「くらし建築百科」編集部では、リフォームや住宅設備に関する正確でわかりやすい情報をお届けすることをモットーに、現場の声や専門家の知見をもとにした記事制作を行っています。
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