念願のリフォームが終わったのに、ふとした瞬間に「ん?なんかおかしい…?」と違和感を覚えることがあります。
床がきしむ、ドアが閉まりにくい、水回りから変な音がする…。そんな「リフォーム直後の不具合」をそのままにしてしまうと、後から大きなトラブルにつながることもあります。
工事が終わったばかりなのに、床がギシギシ鳴る…。これって言ったほうがいいのかな?
水回りからポタポタ音がするけど、様子見でいいのか…クレームみたいに思われないか心配…
この記事では、リフォーム直後の不具合を放置するとどうなるのか、保証対応と修繕のタイムリミット、連絡すべきタイミングや注意点をまとめて解説します。
「言うべきか、様子を見るべきか」で迷っている方に、判断の目安として役立つ内容です。
リフォーム直後に多い不具合とは?


まずは、リフォーム直後に起こりやすい代表的な不具合を整理しておきましょう。
「これくらい大丈夫かな」と思いがちな症状も、実は放置NGのサインである場合があります。
| 不具合の種類 | よくある症状 | 放置した場合のリスク |
|---|---|---|
| 床・フローリング | きしみ音、ふわふわした感触、段差 | 下地の劣化・たわみが進行し、大がかりな張り替えが必要になる |
| 壁・クロス | 継ぎ目の浮き、隙間、シワ | 剥がれが広がり、美観低下だけでなくカビの発生につながる |
| 建具(ドア・引き戸) | 閉まりにくい、レールの引っかかり | 枠や本体が変形し、建具ごと交換が必要になることも |
| 水回り(キッチン・洗面・浴室・トイレ) | 水漏れ、排水不良、異音、におい | 床下腐食やカビ、階下漏水など深刻なトラブルに発展 |
| 電気・設備 | 照明が点いたり消えたりする、スイッチの不具合 | 漏電や機器故障につながり、最悪の場合は火災リスクも |
特に水回りと床・建具の不具合は、早期対応が非常に重要です。
「よくあることだから」と自己判断せず、気になった段階で施工会社に相談するのがおすすめです。
関連記事:水回りリフォームで起きやすいトラブル事例と保証対応の流れ|失敗を防ぐ完全ガイド
不具合を放置するとどうなる?よくあるトラブルパターン
「ちょっと気になるけど、生活に支障はないし…」と放置した結果、後から大きな工事や費用負担につながってしまうケースも少なくありません。ここでは、よくあるトラブルパターンを3つ紹介します。
ケース1:床のきしみを放置して下地からやり直しに…
リビングのフローリングで「ギシギシ」という音がしていたものの、家族も忙しくそのまま半年放置。
その後、きしみがひどくなり、床が少し沈むような感触にまで悪化しました。
調査の結果、下地の一部に隙間があり、床板だけでなく下地からやり直しが必要に。
施工直後に相談していれば部分補修で済んだ可能性もありましたが、広範囲の張り替え工事になり、工期も費用も大きく膨らんでしまいました。
ケース2:わずかな水漏れが階下漏水トラブルに発展
キッチンのシンク下で、配管のつなぎ目から「ごく少量の水滴」が落ちているのを発見。
雑巾で拭けば何とかなる程度だったため、忙しさもあって数週間そのままにしてしまいました。
ある日、階下の住戸から「天井にシミが出ている」と管理会社を通じて連絡が入り、調査の結果、自宅の水漏れが原因と判明。
自室の修繕だけでなく、階下のクロスや天井補修の費用も一部負担することになってしまいました。
ケース3:ドアの建て付け不良を放置して建具交換に
リフォーム後から「ドアが少し擦れるな」と感じていたものの、力を入れれば閉まるためそのまま使用。
数年後には枠との接触が強くなり、扉そのものが反ってしまいました。
結果として、丁番調整などの簡単な対応では追いつかず、建具ごと交換する大掛かりな工事に。
初期の段階で相談していれば、短時間で無償調整してもらえた可能性が高いケースです。
このように、「まあ大丈夫だろう」と放置したことが、結果的に費用・時間・ストレスの面で大きな負担につながることがあります。気づいたタイミングで早めに動くことが何より重要です。
関連記事:雨漏り・ヒビ割れ・ドアが閉まらない…実際に起きたリフォームトラブル3選
リフォーム後の保証はどうなっている?種類と期間の目安


「不具合に気づいたとしても、どこまでが保証で直してもらえるのか分からない…」という声も多く聞きます。
リフォーム工事の保証には、主に次のような種類があります。
| 保証の種類 | 主な対象 | 期間の目安 | 相談窓口 |
|---|---|---|---|
| 施工保証(工務店・リフォーム会社) | 施工ミスによる仕上げ不良・水漏れなど | 1〜2年程度が一般的(構造部分はそれ以上の場合も) | 工事を依頼した会社 |
| 設備メーカー保証 | キッチン・ユニットバス・給湯器など設備本体の不具合 | 1〜2年(延長保証オプションがある場合も) | メーカー窓口または施工会社経由 |
| 瑕疵保険(大規模リフォーム等) | 構造上の瑕疵、雨漏りなど重大な不具合 | 5〜10年程度 | 保険法人・施工会社 |
保証期間や内容は、施工会社との契約内容・見積書・保証書に明記されています。
工事完了後に渡される書類は、保証の有無を確認する上でも非常に重要なので、必ず手元に保管しておきましょう。
関連記事:リフォーム保証って何年?工事内容別の保証期間とアフターサービスの違い
不具合に気づいたらどう動く?連絡〜修繕までの流れ
「気づいたときに何をどう伝えればいいか分からない」という方のために、一般的な対応の流れを整理しておきます。
| ステップ | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 1. 状況を確認 | 不具合の場所・症状・頻度を把握する | いつから・どの程度気になるのかをメモしておくとスムーズ |
| 2. 写真・動画を撮る | 不具合箇所をスマホで記録 | アップ+全体の2パターンを撮っておくと伝わりやすい |
| 3. 施工会社へ連絡 | 電話やメールで状況を説明 | 「工事内容」「完了時期」「保証書の有無」も合わせて伝える |
| 4. 現地確認 | 担当者や職人が現地確認を行う | 原因や対応方針をその場で説明してもらう |
| 5. 修繕工事 | 日程を調整し、補修・再施工を実施 | 完了後は再度仕上がりを一緒にチェックする |
放置しないためのポイント3つ【チェックリスト形式】
リフォーム直後の不具合を見逃さないために、次の3つのポイントを意識しておくと安心です。
- 完工後1〜3カ月は「様子見期間」として意識しておく
→ 季節の変化や使用頻度の増加により、不具合が出やすいタイミングです。 - 気になる点はメモ帳やスマホにメモしておく
→ 細かな違和感でも、複数積み重なると原因特定のヒントになります。 - 引き渡し時の説明や保証内容を家族で共有しておく
→ 「誰がどこに連絡するか」を決めておくと、いざというとき慌てずに済みます。
この3つを押さえておくだけでも、「気づいていたのに連絡しそびれた…」という後悔を減らすことができます。
関連記事:完工後の立ち会いでチェックすべきポイント|引き渡し時のトラブル防止ガイド
工事前からできる「トラブル予防」のコツ


実は、不具合やトラブルの多くは「工事が始まる前」から予防することもできます。不具合対応のしやすさは、施工会社選びや契約内容にも大きく左右されます。
工事前に意識したいポイントは次の3つです。
- アフターサービスや保証内容を事前に確認しておく
→ 「どこまでが無料対応か」「何年保証か」を事前に把握しておきましょう。 - 工事完了後の「点検のタイミング」があるかどうか
→ 1カ月点検・半年点検など、フォロー体制がある会社は安心感があります。 - 過去の施工事例や口コミもチェックする
→ トラブル対応の評判も、業者選びの重要な判断材料になります。
関連記事:追加費用を請求してくる悪質リフォーム業者の特徴と対処法|トラブル回避の完全ガイド
信頼できる施工会社を選ぶことは、工事中だけでなく、工事後の安心にも直結します。
関連記事:信頼できる工務店の見分け方|契約前に確認すべき5つのポイント【2025年版】
まとめ|リフォーム直後の「小さな違和感」こそ早めに相談を
- リフォーム直後は、床・建具・水回り・設備などに不具合が出やすい時期です。
- 「少し気になる程度」の症状でも、放置すると大掛かりな工事や費用負担につながることがあります。
- 施工保証・メーカー保証・瑕疵保険など、どの保証が使えるかを把握しておくことが大切です。
- 不具合に気づいたら、写真や動画で記録して早めに施工会社へ相談しましょう。
- 工事前の業者選びや契約内容の確認も、トラブル予防につながります。
せっかくお金と時間をかけて行ったリフォームだからこそ、「小さな違和感」をそのままにせず、早めの相談で住まいの安心を守っていきましょう。










