キッチン・浴室・トイレ・洗面所といった「水回りリフォーム」は、生活の快適さを大きく変える工事です。
しかし一方で、工事後のトラブル発生率が高い場所でもあります。

せっかく高額なリフォームをしたのに、水漏れや不具合が出たらどうしよう…



保証って実際どこまで対応してくれるの?追加費用を請求されたら困るなぁ
このような不安を抱く方は少なくありません。
本記事では、水回りリフォームで起きやすいトラブル事例と、その後の保証対応の流れを詳しく解説します。
目次
水回りリフォームで起きやすい主なトラブル事例


水漏れ・排水不良
- 配管接続の施工ミス
- 勾配不足による排水トラブル
設備の不具合
- 給湯器がすぐ壊れる
- 水栓のぐらつきや異音
工期の遅延
- 部材不足や職人の調整ミス
- 仮住まい費用が余計にかかることも
金額トラブル
- 追加工事の発生
- 契約時の見積もりとの差額請求
関連記事:見積もり額が倍に!? リフォーム契約前に確認すべき5つの項目
トラブルが発生したときの保証対応の流れ
- 不具合を確認し、記録する
写真や動画で状況を残すと後の交渉がスムーズ。 - リフォーム会社へ連絡する
契約書や保証書を確認し、範囲内か判断。 - 現場確認・原因調査
- 施工不良なら施工会社が対応
- 製品不良ならメーカー保証が適用される
- 修理・交換対応
無償/有償の判断は保証範囲による。 - 追加費用の確認
曖昧な説明での請求は必ず明細を確認。
関連記事:曖昧な契約書が原因でトラブルに?工務店との契約でありがちな失敗
保証の種類と対象範囲


保証の種類 | 対象範囲 | 保証期間の目安 |
---|---|---|
施工保証 | 配管接続不良、設備取り付けミスなど | 1〜10年(会社により異なる) |
メーカー保証 | 給湯器・水栓など設備製品の不具合 | 1〜2年(製品により異なる) |
瑕疵担保責任 | 住宅の構造的欠陥(雨漏り・重大欠陥など) | 10年(法律で定められる) |
トラブルを防ぐためのチェックポイント
水回りリフォームの失敗を避けるためには、契約前から工事完了まで「確認すべきポイント」を押さえることが重要です。以下をチェックリストとして活用しましょう。
- 契約前に保証範囲を確認する
→ 施工保証とメーカー保証の違いを理解しておく - 見積書に対象工事が明記されているか確認
→ 曖昧な記載だと追加費用のトラブルに発展 - 工事中の進捗をこまめに確認する
→ 写真を残し、工務店と情報を共有 - アフターフォロー体制の有無を確認
→ 点検や無償修理対応の範囲を事前に確認
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実際に起きたトラブル事例と解決策


- 事例①:浴室排水の詰まり
施工会社の施工ミスが原因。施工保証で無償修理。 - 事例②:給湯器の不具合
メーカー保証で新品交換。工務店の仲介によりスムーズ解決。 - 事例③:トイレ床の沈み込み
床下の劣化が原因で追加工事が必要。保証対象外となり有償対応。
まとめ
水回りリフォームは生活に直結する分、トラブルの影響が大きい工事です。
- よくあるトラブルは「水漏れ」「設備不具合」「工期遅延」「費用増加」
- 保証対応の流れは「記録 → 業者連絡 → 調査 → 修理・交換 → 費用確認」
- 保証には「施工保証」「メーカー保証」「瑕疵担保責任」の3種類がある
- 契約前に保証範囲を確認し、信頼できる業者を選ぶことが重要