追加費用を請求してくる悪質リフォーム業者の特徴と対処法|トラブル回避の完全ガイド

リフォーム工事を依頼したのに、工事が始まってから「想定外の追加費用がかかります」と請求されるケースは少なくありません。
もちろん正当な追加費用もありますが、中には悪質なリフォーム業者による不当請求も存在します。

本記事では、追加費用を請求してくる悪質業者の特徴を整理し、被害を防ぐための具体的な対処法をわかりやすく解説します。


目次

追加費用が発生する「正当なケース」と「悪質なケース」

正当なケース

  • 工事開始後に想定外の構造上の問題が判明した
  • 施主の要望で工事内容を変更・追加した
  • 法改正や規制により追加工事が必要になった

悪質なケース

  • 最初の見積もりをわざと安く見せて契約させる
  • 工事途中で「追加が必要」と脅すように迫る
  • 契約書に記載されていない費用を請求する

関連記事:「見積もり額が倍に!? リフォーム契約前に確認すべき5つの項目


悪質リフォーム業者の特徴

悪質リフォーム業者

異常に安い見積もりを提示する

相場より極端に安い価格を提示し、契約後に追加費用で回収する手口。

契約書が不十分

「追加工事は別途請求」とだけ書かれ、詳細な条件が明記されていない場合は注意。

工事の途中で不安をあおる

「このままだと家が危険です」などと不安を煽り、不要な工事を追加させる。

支払いを急がせる

「今日契約すれば安くなる」などと即決を迫る業者も悪質なケースが多い。

関連記事:「曖昧な契約書が原因でトラブルに?工務店との契約でありがちな失敗


よくある不当な追加請求の例と金額感

追加請求
追加請求の内容悪質な特徴相場との違い
シロアリ駆除実際には被害がないのに請求相場:10〜20万円程度 → 不当に倍額以上請求
基礎補強工事必要ないのに「危険」と説明相場:30〜50万円程度 → 数百万円請求
屋根・外壁の追加塗装工事最初の契約に含まれていないと後出し請求相場:80〜120万円 → 高額上乗せ
設備交換(給湯器・トイレ等)劣化していない設備を交換するよう迫る相場:20〜40万円 → 相場の数倍請求

関連記事:「相場より高い?安い?工事別リフォーム費用の目安まとめ


悪質業者を見抜くためのチェックリスト

  • ✅ 相場より大幅に安い見積もりを出していないか
  • ✅ 契約書に「追加費用の条件」が明記されているか
  • ✅ 担当者が契約を急がせていないか
  • ✅ 過去の施工事例や口コミが確認できるか
  • ✅ 会社の所在地や連絡先が明確に記載されているか

このチェックポイントを満たさない場合、契約を見直すべきです。


追加費用を請求されたときの対処法

追加費用を請求されたときの対処法

契約書を確認する

「契約外の工事は追加料金」と書かれていても、その範囲が不明確なら拒否できる可能性があります。

複数社に意見を聞く

他の工務店やリフォーム会社に相談すれば、不当な追加請求かどうか判断しやすい。

消費生活センターに相談

悪質な請求が疑われる場合、各自治体の消費生活センターへ相談を。

支払いはすぐに行わない

不審な追加請求は即座に支払わず、根拠を確認しましょう。


トラブル回避のためにできること

契約前に詳細を確認する

  • 見積もりは複数社で比較
  • 契約書に「追加費用の条件」を明記

信頼できる工務店を選ぶ

工事中も定期的に確認する

  • 工事進捗を写真で記録
  • 不審な追加工事がないかチェック

実際に被害に遭った事例

実際に被害に遭った事例
  • 事例①:外壁塗装工事の追加請求
    契約時80万円 → 工事中に「下地が劣化」と言われ50万円追加請求。
    → 消費生活センターに相談し、支払い不要に。
  • 事例②:トイレリフォームの追加請求
    契約書に記載のない「床補強工事」で20万円追加請求。
    → 契約書の不備を指摘し、半額に減額。

まとめ

リフォームにおける追加費用は、正当な場合と悪質な場合があります。

  • 悪質業者の特徴:相場より安い見積もり、契約書の不備、不安をあおる営業
  • 対処法:契約書確認、複数社への相談、消費生活センターの利用
  • 予防策:詳細な契約、相見積もり、信頼できる工務店選び

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この記事を書いた人

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