リフォーム工事を依頼したのに、工事が始まってから「想定外の追加費用がかかります」と請求されるケースは少なくありません。
もちろん正当な追加費用もありますが、中には悪質なリフォーム業者による不当請求も存在します。
本記事では、追加費用を請求してくる悪質業者の特徴を整理し、被害を防ぐための具体的な対処法をわかりやすく解説します。
目次
追加費用が発生する「正当なケース」と「悪質なケース」
正当なケース
- 工事開始後に想定外の構造上の問題が判明した
- 施主の要望で工事内容を変更・追加した
- 法改正や規制により追加工事が必要になった
悪質なケース
- 最初の見積もりをわざと安く見せて契約させる
- 工事途中で「追加が必要」と脅すように迫る
- 契約書に記載されていない費用を請求する
悪質リフォーム業者の特徴

異常に安い見積もりを提示する
相場より極端に安い価格を提示し、契約後に追加費用で回収する手口。
契約書が不十分
「追加工事は別途請求」とだけ書かれ、詳細な条件が明記されていない場合は注意。
工事の途中で不安をあおる
「このままだと家が危険です」などと不安を煽り、不要な工事を追加させる。
支払いを急がせる
「今日契約すれば安くなる」などと即決を迫る業者も悪質なケースが多い。
関連記事:「曖昧な契約書が原因でトラブルに?工務店との契約でありがちな失敗」
よくある不当な追加請求の例と金額感

追加請求の内容 | 悪質な特徴 | 相場との違い |
---|---|---|
シロアリ駆除 | 実際には被害がないのに請求 | 相場:10〜20万円程度 → 不当に倍額以上請求 |
基礎補強工事 | 必要ないのに「危険」と説明 | 相場:30〜50万円程度 → 数百万円請求 |
屋根・外壁の追加塗装工事 | 最初の契約に含まれていないと後出し請求 | 相場:80〜120万円 → 高額上乗せ |
設備交換(給湯器・トイレ等) | 劣化していない設備を交換するよう迫る | 相場:20〜40万円 → 相場の数倍請求 |
関連記事:「相場より高い?安い?工事別リフォーム費用の目安まとめ」
悪質業者を見抜くためのチェックリスト
- ✅ 相場より大幅に安い見積もりを出していないか
- ✅ 契約書に「追加費用の条件」が明記されているか
- ✅ 担当者が契約を急がせていないか
- ✅ 過去の施工事例や口コミが確認できるか
- ✅ 会社の所在地や連絡先が明確に記載されているか
追加費用を請求されたときの対処法

契約書を確認する
「契約外の工事は追加料金」と書かれていても、その範囲が不明確なら拒否できる可能性があります。
複数社に意見を聞く
他の工務店やリフォーム会社に相談すれば、不当な追加請求かどうか判断しやすい。
消費生活センターに相談
悪質な請求が疑われる場合、各自治体の消費生活センターへ相談を。
支払いはすぐに行わない
不審な追加請求は即座に支払わず、根拠を確認しましょう。
トラブル回避のためにできること
契約前に詳細を確認する
- 見積もりは複数社で比較
- 契約書に「追加費用の条件」を明記
信頼できる工務店を選ぶ
- 地元で実績のある工務店を選ぶのが安心
関連記事:「信頼できる工務店の見分け方|契約前に確認すべき5つのポイント【2025年版】」
工事中も定期的に確認する
- 工事進捗を写真で記録
- 不審な追加工事がないかチェック
実際に被害に遭った事例

- 事例①:外壁塗装工事の追加請求
契約時80万円 → 工事中に「下地が劣化」と言われ50万円追加請求。
→ 消費生活センターに相談し、支払い不要に。 - 事例②:トイレリフォームの追加請求
契約書に記載のない「床補強工事」で20万円追加請求。
→ 契約書の不備を指摘し、半額に減額。
まとめ
リフォームにおける追加費用は、正当な場合と悪質な場合があります。
- 悪質業者の特徴:相場より安い見積もり、契約書の不備、不安をあおる営業
- 対処法:契約書確認、複数社への相談、消費生活センターの利用
- 予防策:詳細な契約、相見積もり、信頼できる工務店選び