太陽光・蓄電池リフォームで活用できる補助金制度まとめ|住宅省エネ支援との併用可否

電気代の高騰や脱炭素社会の推進を背景に、今注目されているのが「太陽光発電」と「蓄電池の設置リフォーム」です。
自宅で発電・貯電できる仕組みは、光熱費の削減だけでなく災害時の備えにも有効です。

太陽光や蓄電池を後付けリフォームする場合、どんな補助金が使えるの?

住宅省エネ支援事業と併用できるのかも気になる…

この記事では、2025年度に利用できる太陽光発電・蓄電池関連の補助金制度をわかりやすくまとめました。
「国」「自治体」「電力会社」それぞれの支援内容や、併用可否・申請方法まで徹底解説します。


目次

太陽光・蓄電池リフォームの補助金は3系統ある

太陽光・蓄電池リフォームで活用できる補助金は、次の3つの体系に分類されます。

区分管轄省庁・主体主な制度名補助対象
国の補助金経済産業省・環境省・国交省住宅省エネ支援事業、給湯省エネ事業、再エネ導入支援設備導入費
自治体補助金都道府県・市町村地域再エネ推進補助、太陽光・蓄電池設置補助金上乗せ支援
電力会社系各電力グループ売電・蓄電機器購入サポート契約条件付き特典

これらを組み合わせることで、導入コストの50〜70%程度を補助でまかなえるケースもあります。

関連記事:給湯省エネ事業2025とは?エコキュート・ハイブリッド給湯器の補助額まとめ


【1】国の補助金制度

住宅省エネ2025(国土交通省)

住宅省エネ2025は、断熱・省エネ改修を支援する国の主要事業。
この中で、太陽光発電や蓄電池の導入を含む省エネリフォームも対象に含まれています。

項目内容
対象者既存住宅の省エネ改修を行う個人・所有者
補助対象断熱リフォーム、太陽光パネル、蓄電池、HEMS機器など
補助上限最大60万円/戸(工事内容による)
申請方法登録事業者(施工会社)を通じて申請
併用可否給湯省エネ事業・自治体補助との併用可(条件あり)

特に、断熱窓リフォーム+太陽光発電導入を組み合わせると補助額が拡大します。


地域型住宅グリーン化事業(国交省・環境省)

中小工務店による高性能住宅・リフォーム支援制度。
ZEH(ゼッチ)水準の改修で太陽光・蓄電池の導入費用が対象になります。

対象住宅対象工事補助額
既存住宅ZEH改修+再エネ機器設置最大140万円
新築・リフォーム混合高断熱+太陽光・蓄電池導入最大180万円

地域工務店を通して申請する形のため、施工業者選びが重要です。

関連記事:窓・断熱リフォームで使える補助金まとめ【2025年版】


【2】経済産業省系:再エネ導入・蓄電池支援制度

経産省が実施する「再エネ・蓄電池導入支援事業」では、住宅や事業所への定置型蓄電池の設置が補助対象となります。

項目内容
対象設備定置用リチウムイオン蓄電システム(5kWh以上)
補助額蓄電容量1kWhあたり3〜5万円(上限50万円程度)
対象者自宅・事務所で自家消費型設備を設置する個人
申請期間例年4月〜予算終了まで(早期締切多い)

この制度は毎年名称が変わるため、2025年度は「再エネ導入支援事業(仮称)」として実施予定です。
申請は登録施工業者を通じて行います。


【3】自治体の太陽光・蓄電池補助制度(奈良・大阪・兵庫など)

地方自治体でも、再エネ導入促進のために独自の上乗せ補助金を実施しています。
関西圏の主な自治体補助を一部紹介します。

自治体補助対象補助額(上限)
奈良県蓄電池+太陽光パネル設置最大10万円
大阪市蓄電池単体設置最大15万円
神戸市太陽光・蓄電池併設型最大20万円
京都市再エネ機器+HEMS最大10万円
和歌山市太陽光リフォーム最大8万円

自治体によっては国補助と併用可能で、
「国+自治体+電力会社」でトリプル活用することで導入コストを大きく削減できます。

関連記事:【大阪府】自治体によって補助金が全然違う?市町村別の制度格差とその背景


申請時の3つのポイント

太陽光・蓄電池補助金を申請する際は、以下の3点を押さえることが重要です。

  • 交付決定前に工事を始めない
     → 着工後の申請は対象外になるため注意。
  • 製品の登録確認を行う
     → 対象メーカー・型番のみが補助対象となる。
  • 複数制度の併用可否を確認する
     → 国と自治体で同じ機器は併用NGの場合あり。

補助金の窓口が「施工業者」「自治体」「国」と分かれているため、申請代行に対応している業者を選ぶのがベストです。

関連記事:補助金申請で必要な「工事写真」の撮り方|不備で落ちないための撮影チェックリスト


併用可否まとめ:住宅省エネ支援との組み合わせ

補助金制度太陽光・蓄電池への適用住宅省エネ支援との併用
給湯省エネ事業対象外(給湯設備専用)
住宅省エネ2025対象(登録機器のみ)
再エネ導入支援事業(経産省)対象(蓄電池・太陽光)△(重複対象はNG)
自治体独自補助対象(併用可)
電力会社キャンペーン条件付き対象

つまり、太陽光・蓄電池リフォームでは
国+自治体+電力会社の3段構え」で補助を受けるのが理想です。


申請手順と必要書類

  1. 補助制度の対象確認(国・自治体HPまたは施工業者)
  2. 見積書・機器型番の確認(対象登録製品であること)
  3. 交付申請書提出(オンライン・郵送・業者経由)
  4. 審査・交付決定後に着工
  5. 完了報告書・写真提出 → 補助金振込
必要書類内容
工事契約書施工内容・金額の確認
機器カタログ対象製品証明
領収書・振込証明支払い実績確認
写真(施工前後)設置状況の証拠

補助金を使うメリットと注意点

メリット注意点
初期費用を大幅に抑えられる補助対象製品・登録業者に限定
国+自治体で重ねて受けられる申請書類が煩雑・期限厳守
ZEH(ゼッチ)化で住宅価値が向上工事後の申請は無効

特に2025年度以降は、ZEH水準・再エネ導入を前提とした住宅支援制度に統合される動きがあり、
早期の情報収集が鍵になります。

関連記事:住宅補助金の変化を読み解く|過去制度との比較でわかる最新の支援ポイント


太陽光+蓄電池導入の費用目安(補助金適用後)

工事内容導入費用補助後実質負担
太陽光パネル(5kW)約150万円約100万円前後
定置型蓄電池(6kWh)約130万円約80万円前後
太陽光+蓄電池セット約250〜280万円約160万円前後
HEMS+エコキュート併設約320万円約200万円前後

上記は国+自治体補助を併用した場合の想定です。
施工業者によっては、補助金サポートを含むプランを用意しているケースもあります。


補助金を活用して再エネリフォームを賢く進めよう

  • 太陽光・蓄電池リフォームは「国+自治体+電力会社」で補助可能
  • 住宅省エネ2025や再エネ導入支援で最大100万円超の補助
  • 工事前に申請が必要で、着工後申請は無効
  • 併用条件や対象機器の型番確認がポイント

補助金を活用すれば、再エネリフォームの初期費用を大幅に軽減できます。
電気代の削減だけでなく、災害時の備え・住宅価値向上にもつながる投資として検討してみましょう。


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この記事を書いた人

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