外構リフォームで人気の「駐車場拡張工事」費用と注意点|失敗しない計画術

戸建て住宅の外構リフォームで人気なのが、駐車場の拡張工事です。
「車をもう1台停めたい」「来客用スペースを作りたい」「子どもが免許を取ったので必要になった」など理由はさまざま。

駐車場を広げたいけど、費用はどれくらいかかるの?

工事って簡単にできるのかな?近隣トラブルが心配…

こうした疑問を解決するために、本記事では駐車場拡張工事の費用相場と注意点をわかりやすく解説します。


目次

駐車場拡張工事の主な内容

駐車場拡張工事

庭や花壇の撤去

既存の庭や花壇を撤去し、車が停められるスペースに整備します。

土間コンクリート打設

駐車スペースを耐久性のあるコンクリート仕上げに。アスファルト舗装や砂利敷きも選択可能。

既存カーポートの移設・新設

拡張部分に合わせて屋根やカーポートを新設するケースも多いです。

ブロック塀やフェンスの解体

駐車台数を増やすために外構を一部壊して開口部を広げる工事。

関連記事ウッドデッキ・カーポート・門柱…外構工事の種類と費用相場まとめ


駐車場拡張工事の費用相場

駐車場拡張工事

駐車場拡張は工事内容によって費用が大きく変わります。

工事項目費用相場(1台分)備考
庭・花壇の撤去5〜15万円植栽・土の処分費を含む
コンクリート舗装15〜30万円仕上げ方法で変動(刷毛引き・洗い出し等)
アスファルト舗装10〜20万円コスト重視におすすめ
砂利敷き5〜10万円安価だがメンテナンスが必要
ブロック塀の解体・撤去10〜25万円高さ・長さで変動
カーポート新設20〜50万円サイズ・材質で変動

一般的に 1台分の拡張で30〜80万円 が目安です。


費用を左右する要素

駐車場拡張工事の費用は、以下の要素によって大きく変動します。

  • 地盤の状態
    → 軟弱地盤の場合、地盤改良や掘削費用が追加。
  • 仕上げ材の選択
    → コンクリート・アスファルト・砂利で費用が変わる。
  • 撤去工事の有無
    → 庭木やブロック塀を壊す場合は解体費用が発生。
  • カーポートやフェンス追加
    → 外構設備の新設・移設で費用増加。
  • 施工面積
    → 駐車1台分か2台分かで大きく変わる。

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駐車場拡張工事の注意点

駐車場拡張工事の注意点

近隣との境界確認

隣地との境界を曖昧にするとトラブルの原因に。必ず測量図を確認。

水はけ対策

コンクリートを打設する場合は排水勾配を確保。水たまり防止が重要。

車のサイズに合わせた設計

軽自動車か大型車かで必要な幅・奥行きが異なる。

許可が必要なケースも

道路への接道状況によっては「歩道切り下げ工事」が必要になることも。自治体に確認を。

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実際のトラブル事例

  • 事例①:排水不良で水たまりが発生
    排水設計が甘く、施工後に雨が溜まる → 再施工費用が発生。
  • 事例②:隣地との境界を越えて施工
    測量ミスで境界を超えた → 隣人とトラブルになり解体費用が追加。
  • 事例③:工期が長引き駐車場が使えない
    資材不足や天候不良で工事が遅れ、生活に支障が出た。

駐車場拡張工事の流れ

駐車場拡張工事の流れ
  1. 施工業者に相談・現地調査
  2. 見積もり取得(複数社で比較推奨)
  3. 契約・着工準備(許可が必要な場合は申請)
  4. 撤去工事・掘削
  5. 舗装・仕上げ
  6. 完成・引き渡し

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まとめ

駐車場拡張工事は、利便性や住宅価値を高める人気の外構リフォームです。

  • 費用相場は1台分で 30〜80万円
  • 工事内容は「庭撤去」「舗装」「カーポート設置」など多岐にわたる
  • 注意点は「境界確認」「排水対策」「車サイズの考慮」
  • 見積もりは複数社で比較し、保証やアフターサービスも重視

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この記事を書いた人

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