完工後の立ち会いでチェックすべきポイント|引き渡し時のトラブル防止ガイド

リフォーム工事が完了すると、最後に行われるのが「完工立ち会い(引き渡し前の確認)」です。
この段階でチェックを怠ると、施工不良や仕上がりの不満がそのまま残ってしまうケースも少なくありません。

リフォームが終わったら、どこを見ればいいの?素人でもチェックできる?

完工後に気づいた不具合って、もう直してもらえないのかな…?

この記事では、完工立ち会いの目的と確認項目、チェック時の注意点を徹底解説します。
「引き渡し=完了」ではなく、“最後の検収作業”としての立ち会いを意識しましょう。


目次

完工立ち会いとは?目的と流れを理解しよう

完工立ち会い(引き渡し検査)とは、工事が完了した段階で施主と施工業者が仕上がりを確認する工程です。
不具合や仕様の違いを最終的にチェックし、問題がなければ「引き渡し確認書」に署名します。

項目内容
実施時期工事完了直後(清掃・片付け後)
所要時間約1〜2時間
立ち会い者施主、現場監督、担当営業、職人など
確認内容施工箇所の仕上がり・設備動作・契約内容との相違
結果問題がなければ引き渡し完了、不具合あれば是正工事

なぜ立ち会い確認が重要なのか?

リフォームでは、仕上がりを写真や図面だけで完全に把握するのは難しく、現場での目視確認が唯一のチャンスです。
後から「ここが違う」「色が想定と違う」と言っても、契約書に基づいて対応できないケースがあります。

主な理由は以下の通りです。

  • 工事内容と契約内容の一致を確認するため
  • 施工不良や動作不良を早期発見するため
  • 保証開始の起点となるため(引き渡し日が基準)

立ち会いは「確認の儀式」ではなく、トラブルを未然に防ぐ最終工程です。

関連記事:リフォーム工事の工期と段取り完全ガイド|失敗しないスケジュール管理のコツ


立ち会い時にチェックすべき10のポイント

完工立ち会いでは、特に以下の項目を重点的に確認しましょう。
「見る」「触る」「動かす」を基本に、実際に操作して確かめることが大切です。

チェック項目具体的な確認内容
1. クロス・壁シワ・気泡・汚れ・傷がないか
2. 床材傷・へこみ・浮き・軋み音の有無
3. 建具(ドア・窓)開閉スムーズか、鍵は正常に動くか
4. 設備機器スイッチ・照明・換気扇・水回り動作
5. コンセント通電確認・位置ズレ・カバーの割れ
6. 水まわり(キッチン・浴室・洗面)水漏れ・排水異常・目地の仕上げ
7. 外構・塗装ムラや塗り残しがないか
8. 清掃状態ゴミ・ホコリ・施工残材の有無
9. 保証書・取扱説明書製品ごとに渡されているか
10. 写真撮影引き渡し時の状態を証拠として残す

一箇所でも気になる点があれば、その場で担当者に伝え記録を残すことが重要です。


チェック時に意識すべき3つのコツ

立ち会いチェックをより効果的にするためのコツを紹介します。

  • 昼間の自然光で確認する
     → 光の当たり方で壁紙のシワや塗装ムラが見やすくなる。
  • 複数人で確認する
     → 施主1人では見落としがち。家族や第三者の目線も活用。
  • チェックリストを事前に用意する
     → スマホメモや印刷リストに記録しながら進めると効率的。

工務店によっては立ち会い用のチェックシートを用意してくれる場合もあります。
不安な場合は事前に「立ち会いチェックリストありますか?」と聞いておきましょう。

関連記事:工事前にやっておくべき「仮住まい」「荷物移動」「近隣挨拶」完全ガイド


よくある完工後のトラブル事例と防止策

トラブル内容原因防止策
壁紙にシワや浮きが発生乾燥・糊残り引き渡し時に指摘し、補修依頼
水漏れや排水異常が後日発覚試運転をしていない立ち会い時に必ず通水チェック
設備の保証書が渡されない担当者の渡し忘れその場で保証書一式を確認
色味・素材がイメージと違う打ち合わせ時の確認不足打ち合わせ写真を比較しながら確認
工事残材が庭に放置片付け不備引き渡し時に清掃範囲を確認

完工後は「もう終わったから大丈夫」と思いがちですが、
保証対応が受けられるのは“引き渡し確認書のサイン前”までが基本です。

関連記事:水回りリフォームで起きやすいトラブル事例と保証対応の流れ


完工チェック時に準備しておく持ち物リスト

必須アイテム用途
チェックリスト・ペン記録・メモ用
スマートフォン写真・動画記録用
懐中電灯暗い箇所の確認
メジャー寸法誤差の確認
契約書・仕様書工事内容との照合用

スマホのカメラ機能は非常に有効。
後日トラブルが起きた際、施工当時の状態を証拠として残せます。


業者立ち会い時に確認すべき「書類関係」

  1. 契約書・見積書の最終版
     → 追加工事分や変更が反映されているか。
  2. 保証書・メーカー取扱説明書
     → 設備ごとに発行されているか。
  3. 引き渡し確認書・完了報告書
     → 不具合があれば「要補修」と明記。

書類をすべて受け取ったら、**工事保証期間(例:1年・2年)**の開始日を必ず確認しておきましょう。

関連記事:リフォーム保証って何年?工事内容別の保証期間とアフターサービスの違い


完工立ち会い後に不具合を見つけたら?

引き渡し後に気づいた不具合でも、以下の条件を満たせばアフター保証で修理可能です。

  • 引き渡し後、保証期間内(1〜2年)である
  • 自然劣化ではなく、明らかな施工不良が原因
  • 保証書または契約書に「瑕疵担保」条項が記載されている

この場合は、まず施工業者に写真付きで連絡し、現地確認と再施工のスケジュールを取ってもらいましょう。


外構・水回りなど工事箇所別のチェックポイント

工事箇所チェック項目注意点
キッチンシンクの水漏れ、収納扉の開閉給水・排水チェックを忘れずに
浴室水はけ、換気扇の動作水溜まり・カビの原因になる
外壁・塗装色ムラ、塗り残し天気によって見え方が変わるため昼間に確認
フローリング傷・軋み引き渡し時に歩いて確認
窓・建具鍵・サッシ・戸車の動作滑りや音をチェック

それぞれの箇所でチェックポイントを事前に把握しておくと、短時間でも精度の高い検収が可能です。


完工立ち会いチェックリスト(簡易版)

区分チェック項目確認欄
内装壁紙・床の仕上がり□OK □要修正
建具ドア・窓の開閉□OK □要修正
設備水・電気・換気□OK □要修正
外構塗装・清掃□OK □要修正
書類契約内容・保証書□OK □要修正

印刷して使えるよう、Wordやメモに転記しておくと便利です。


まとめ:完工立ち会いは“最後の品質保証”の場

  • 引き渡し前に仕上がり・設備・契約内容をすべて確認する
  • 不具合はその場で指摘し、記録を残す
  • チェックリスト・写真撮影で見落とし防止
  • 保証書・書類を受け取ってから正式引き渡し

リフォームは「工事完了」ではなく「満足して暮らせる状態」がゴールです。
最後の立ち会いを丁寧に行うことで、安心して新しい空間を使い始められます。


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この記事を書いた人

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