リフォーム費用の支払い方法まとめ|現金・ローン・補助金の上手な活用術

リフォームを検討する際に必ず直面するのが「費用の支払い方法」。
現金で一括払いをするのか、ローンを利用するのか、それとも補助金と併用するのか…。
選び方次第で数十万円単位の差が生まれるケースもあります。

本記事では、リフォーム費用の支払い方法を「現金・ローン・補助金併用」の3パターンに分けて解説し、メリット・デメリットや賢い選び方を紹介します。


目次

リフォーム費用の支払い方法は大きく3種類

リフォーム費用の支払い方法

現金一括払い

  • 工務店やリフォーム会社に直接振り込み
  • 金利・手数料がかからない
  • 手続きが最もシンプル

「自己資金での支払い」は費用が確定している小規模リフォームに適しています。

ローンを利用する

  • 銀行や信販会社のリフォームローン
  • 住宅ローンに組み込む方法
  • 金利負担はあるが、大規模工事や資金不足時に有効

関連記事:「リフォームローンと住宅ローンの違いは?賢い資金調達方法まとめ

補助金との併用

  • 国や自治体の補助制度を利用
  • ローンや現金と組み合わせることで自己負担を軽減
  • 併用可能かどうかは制度によって異なる

関連記事:「リフォーム減税と固定資産税減額制度の違いと活用法【2025年版】


支払い方法別のメリット・デメリット比較表

支払い方法別のメリット・デメリット比較
支払い方法メリットデメリット向いているケース
現金一括払い金利・手数料が不要/シンプルに支払える大規模リフォームではまとまった資金が必要小規模工事/貯蓄が十分にある世帯
ローン利用手元資金を残しつつ大規模工事が可能金利負担がある/審査が必要大規模工事/中古住宅購入+リフォーム
補助金との併用自己負担を大幅に軽減できる申請手続きが煩雑/対象工事が限定される耐震・省エネ・バリアフリー工事

現金払いの特徴と注意点

小規模リフォームに最適

  • トイレ交換やクロス張替えなど、数十万円規模の工事なら現金払いがスムーズ。

手付金・中間金の存在

  • 工事契約時に「手付金」、工事進捗に応じて「中間金」を支払うケースが多い。
  • 一括でなく分割支払いになる場合がある。

注意点

  • 大規模工事を現金一括にすると貯蓄が減り、急な出費に対応できなくなるリスク。

関連記事:「リフォーム工事は何から始める?検討〜契約までの5ステップ


ローンを活用する場合のポイント

リフォームローン

リフォームローン(無担保型)

  • 借入額:数十万〜500万円程度
  • 返済期間:5〜15年
  • 金利:年2〜6%前後
  • 担保不要で手軽に利用可能

住宅ローンに組み込む(担保型)

  • 借入額:数百万円〜数千万円
  • 返済期間:最長35年
  • 金利:年0.3〜2%程度(低金利)
  • 中古住宅購入+リフォームのケースに最適

詳しくは「リフォームローンと住宅ローンの違いは?賢い資金調達方法まとめ」をご覧ください。


補助金を併用するメリット

補助金

主な対象工事

  • 耐震改修
  • 省エネ・断熱改修
  • バリアフリー改修

併用例

  • 100万円の耐震リフォーム → 補助金30万円 → 自己負担70万円
  • ローンを組む場合も、補助金分だけ借入額を減らせる

注意点

  • 「工事着工前の申請」が必須
  • 補助金は予算上限に達すると受付終了

関連記事:「審査に通らない?補助金申請で失敗しやすい3つの落とし穴


支払い方法を選ぶときの判断基準

工事規模で判断

  • 100万円未満:現金一括払い
  • 100万〜500万円:リフォームローン
  • 500万円以上:住宅ローンに組み込み

ライフプランで判断

  • 子育て世帯 → ローン+補助金で負担軽減
  • 高齢者世帯 → 貯蓄を活かした現金払いが安心

将来の修繕計画も考慮

  • 外壁塗装や屋根改修など、10〜20年単位で必要になる工事を見据える

実際の支払い例(ケーススタディ)

実際の支払い
家族構成・状況工事内容総額支払い方法
子育て世帯(30代)キッチン+浴室改修350万円リフォームローン+補助金30万円
二世帯住宅リフォーム(40代)間取り変更+外壁塗装800万円住宅ローン借換え+補助金50万円
高齢夫婦トイレ・手すり設置80万円現金一括払い

まとめ

リフォーム費用の支払い方法は「現金・ローン・補助金併用」の3つが基本。

  • 現金払い:小規模工事に向いている
  • ローン利用:大規模工事や中古住宅購入+リフォームで有効
  • 補助金併用:耐震・省エネ・バリアフリーで自己負担を減らせる

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この記事を書いた人

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