リフォームを検討する際に必ず直面するのが「費用の支払い方法」。
現金で一括払いをするのか、ローンを利用するのか、それとも補助金と併用するのか…。
選び方次第で数十万円単位の差が生まれるケースもあります。
本記事では、リフォーム費用の支払い方法を「現金・ローン・補助金併用」の3パターンに分けて解説し、メリット・デメリットや賢い選び方を紹介します。
目次
リフォーム費用の支払い方法は大きく3種類

現金一括払い
- 工務店やリフォーム会社に直接振り込み
- 金利・手数料がかからない
- 手続きが最もシンプル
ローンを利用する
- 銀行や信販会社のリフォームローン
- 住宅ローンに組み込む方法
- 金利負担はあるが、大規模工事や資金不足時に有効
補助金との併用
- 国や自治体の補助制度を利用
- ローンや現金と組み合わせることで自己負担を軽減
- 併用可能かどうかは制度によって異なる
支払い方法別のメリット・デメリット比較表

支払い方法 | メリット | デメリット | 向いているケース |
---|---|---|---|
現金一括払い | 金利・手数料が不要/シンプルに支払える | 大規模リフォームではまとまった資金が必要 | 小規模工事/貯蓄が十分にある世帯 |
ローン利用 | 手元資金を残しつつ大規模工事が可能 | 金利負担がある/審査が必要 | 大規模工事/中古住宅購入+リフォーム |
補助金との併用 | 自己負担を大幅に軽減できる | 申請手続きが煩雑/対象工事が限定される | 耐震・省エネ・バリアフリー工事 |
現金払いの特徴と注意点
小規模リフォームに最適
- トイレ交換やクロス張替えなど、数十万円規模の工事なら現金払いがスムーズ。
手付金・中間金の存在
- 工事契約時に「手付金」、工事進捗に応じて「中間金」を支払うケースが多い。
- 一括でなく分割支払いになる場合がある。
注意点
- 大規模工事を現金一括にすると貯蓄が減り、急な出費に対応できなくなるリスク。
関連記事:「リフォーム工事は何から始める?検討〜契約までの5ステップ」
ローンを活用する場合のポイント

リフォームローン(無担保型)
- 借入額:数十万〜500万円程度
- 返済期間:5〜15年
- 金利:年2〜6%前後
- 担保不要で手軽に利用可能
住宅ローンに組み込む(担保型)
- 借入額:数百万円〜数千万円
- 返済期間:最長35年
- 金利:年0.3〜2%程度(低金利)
- 中古住宅購入+リフォームのケースに最適
詳しくは「リフォームローンと住宅ローンの違いは?賢い資金調達方法まとめ」をご覧ください。
補助金を併用するメリット

主な対象工事
- 耐震改修
- 省エネ・断熱改修
- バリアフリー改修
併用例
- 100万円の耐震リフォーム → 補助金30万円 → 自己負担70万円
- ローンを組む場合も、補助金分だけ借入額を減らせる
注意点
- 「工事着工前の申請」が必須
- 補助金は予算上限に達すると受付終了
関連記事:「審査に通らない?補助金申請で失敗しやすい3つの落とし穴」
支払い方法を選ぶときの判断基準
工事規模で判断
- 100万円未満:現金一括払い
- 100万〜500万円:リフォームローン
- 500万円以上:住宅ローンに組み込み
ライフプランで判断
- 子育て世帯 → ローン+補助金で負担軽減
- 高齢者世帯 → 貯蓄を活かした現金払いが安心
将来の修繕計画も考慮
- 外壁塗装や屋根改修など、10〜20年単位で必要になる工事を見据える
実際の支払い例(ケーススタディ)

家族構成・状況 | 工事内容 | 総額 | 支払い方法 |
---|---|---|---|
子育て世帯(30代) | キッチン+浴室改修 | 350万円 | リフォームローン+補助金30万円 |
二世帯住宅リフォーム(40代) | 間取り変更+外壁塗装 | 800万円 | 住宅ローン借換え+補助金50万円 |
高齢夫婦 | トイレ・手すり設置 | 80万円 | 現金一括払い |
まとめ
リフォーム費用の支払い方法は「現金・ローン・補助金併用」の3つが基本。
- 現金払い:小規模工事に向いている
- ローン利用:大規模工事や中古住宅購入+リフォームで有効
- 補助金併用:耐震・省エネ・バリアフリーで自己負担を減らせる