「外壁塗装っていつやるべき?」「費用はどれくらいかかるの?」
外壁リフォームを検討する際に、多くの方が悩むポイントです。
実際に外壁は住宅の寿命や美観に直結する部分であり、塗料の種類・塗り替え時期・費用相場を理解しておかないと後悔につながります。
本記事では、外壁塗装の適切な時期と費用相場を、塗料の種類別にわかりやすく解説します。
外壁塗装の時期はいつがベスト?

築年数を目安に考える
一般的に外壁塗装の目安は 新築から10年前後。その後は塗料のグレードによって耐用年数が異なります。
劣化症状から判断する
- 外壁を手で触ると白い粉がつく(チョーキング現象)
- ひび割れや剥がれがある
- コーキングの劣化(ひび、隙間)
- カビや藻が発生している
こうした症状が見られたら、塗り替えのサインです。
関連記事:「屋根リフォームはなぜ高額?工法別・素材別で見積もりの仕組みを解説」
外壁塗装の費用目安(一般的な戸建て30坪の場合)
外壁塗装の費用は塗料の種類や施工範囲によって大きく変わります。
塗料の種類 | 耐用年数(目安) | 費用相場(30坪) | 特徴 |
---|---|---|---|
アクリル塗料 | 5〜8年 | 50〜80万円 | 低価格だが耐久性が低い |
ウレタン塗料 | 8〜10年 | 70〜100万円 | 柔軟性があり小規模リフォーム向き |
シリコン塗料 | 10〜15年 | 80〜120万円 | コスパが良く人気 |
フッ素塗料 | 15〜20年 | 120〜160万円 | 高耐久でメンテナンス頻度減少 |
無機塗料 | 20〜25年 | 140〜200万円 | 最高グレード、耐候性・耐久性に優れる |
ポイント
- シリコン塗料はバランス型で人気No.1
- 長期的にコストを抑えたいならフッ素・無機がおすすめ
塗料の種類別メリット・デメリット

シリコン塗料
- メリット:コストパフォーマンスが高い、汚れにくい
- デメリット:フッ素や無機に比べると耐久性は劣る
フッ素塗料
- メリット:耐久性が非常に高く、塗り替え回数を減らせる
- デメリット:初期費用が高い
無機塗料
- メリット:紫外線や雨風に強く、最長25年持つケースも
- デメリット:価格が最も高い
関連記事:「相場より高い?安い?工事別リフォーム費用の目安まとめ」
外壁塗装にかかる追加費用の例
外壁塗装では「塗料代」以外にも下記の費用がかかります。
- 足場設置費用:15〜25万円
- 高圧洗浄費用:2〜5万円
- 下地補修費用:5〜20万円(ひび割れ・コーキング補修など)
- 付帯工事費用:雨樋や破風板の塗装追加など
外壁塗装のタイミングと季節

春・秋がベストシーズン
- 気温・湿度が安定しており、塗料の乾燥に適している
夏
- 乾燥が早いメリットがあるが、雨や台風シーズンは注意
冬
- 気温5℃以下では施工できない場合がある
外壁塗装で後悔しないための注意点
見積もりは複数社に依頼する
1社だけだと高額なまま契約してしまう可能性があります。
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塗料の耐用年数をトータルコストで考える
初期費用だけでなく「何年後に再塗装が必要か」まで考えると、無機やフッ素の方が長期的には安いケースも。
保証・アフターフォローを確認する
工務店や塗装会社によって保証期間や範囲が異なるので、事前確認は必須。
まとめ
外壁塗装は、住宅の美観を保つだけでなく、雨風から建物を守る大切なメンテナンスです。
- 時期の目安:新築から10年前後、劣化症状が出たら早めに
- 費用相場:シリコン80〜120万円、フッ素120〜160万円、無機140〜200万円
- 選び方のポイント:トータルコスト・耐用年数・家族のライフプラン