目次
はじめに
キッチンは毎日使う場所だからこそ、リフォームの優先度が高い設備です。
しかし、いざリフォームを検討すると「部分的に直すだけでいいのか」「思い切ってフルリフォームすべきか」で迷う方は多いでしょう。
本記事では、部分リフォームとフルリフォームの違いを工事範囲・費用・工期・注意点の観点から比較し、それぞれに向いているケースを解説します。
キッチンリフォームの種類

キッチンのリフォームは大きく分けて次の2種類があります。
部分リフォーム
- 水栓交換
- コンロやレンジフードの交換
- 扉や天板など一部の交換
→ 「壊れた・古くなった部分を直す」目的の工事
フルリフォーム
- システムキッチン全体を交換
- レイアウト変更(壁付け → 対面型など)
- 配管・電気工事を含む大規模改修
→ 「使い勝手やデザインを一新する」目的の工事
部分リフォームとフルリフォームの違い(比較表)
項目 | 部分リフォーム | フルリフォーム |
---|---|---|
工事範囲 | 水栓・コンロ・換気扇・扉など部分交換 | キッチン全体、レイアウト変更 |
費用相場 | 1〜30万円程度 | 50〜150万円程度 |
工期 | 半日〜2日 | 3〜7日(大規模なら10日以上) |
メリット | 費用を抑えられる・短工期 | 新品同様に一新・使い勝手向上 |
デメリット | 根本的な改善はできない | 費用・工期の負担が大きい |
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部分リフォームが向いているケース
- 水栓やコンロなど「一部設備が故障」している
- 費用を最小限に抑えたい
- 賃貸物件で原状回復を目的とした工事
注意点
- 古いキッチンの場合、部分交換しても他の部分がすぐに不具合を起こす可能性あり
- デザインの統一感が損なわれることも
フルリフォームが向いているケース
- 築20年以上でキッチン全体が老朽化している
- 家族構成の変化で「対面型にしたい」「収納を増やしたい」
- 省エネ・掃除のしやすさを重視したい
注意点
- 費用負担が大きいため、見積もり比較が必須
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キッチンリフォームの費用相場

工事内容 | 費用相場 | 工期の目安 |
---|---|---|
水栓交換 | 1〜5万円 | 半日 |
コンロ交換 | 5〜15万円 | 半日 |
レンジフード交換 | 5〜20万円 | 1日 |
扉・天板交換 | 5〜30万円 | 1〜2日 |
システムキッチン交換 | 50〜120万円 | 3〜7日 |
レイアウト変更(対面化) | 100〜150万円 | 1〜2週間 |
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部分リフォームとフルリフォームの選び方
部分リフォームがおすすめ
- 予算が限られている
- 今の間取りで大きな不満がない
- 「応急処置的」に設備を交換したい
フルリフォームがおすすめ
- 長く住み続ける予定がある
- 家事動線を大きく変えたい
- デザインや収納力も改善したい
リフォームで後悔しないためのポイント

- ライフスタイルを考慮
子育て・高齢期など将来を見据えたプランを。 - 複数社の見積もりを比較
金額だけでなく、提案力やアフターサービスも重要。 - 補助金制度の確認
省エネやバリアフリー改修を伴う場合、補助金が使えることがあります。
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まとめ
- キッチンリフォームは「部分リフォーム」と「フルリフォーム」に大別できる
- 部分リフォームは短工期・低コストだが根本的改善は難しい
- フルリフォームは費用・工期がかかるが、家事動線や収納改善が可能
- 自分の住宅の築年数・家族構成・予算に合わせて選ぶことが大切
キッチンは家族の中心となる場所。後悔のないリフォームを実現するために、信頼できる地元工務店に相談し、自分に合った工事範囲を見極めましょう。