はじめに
「リフォームを頼んだのに、かえって不具合が出てしまった…」
住宅リフォームは生活を快適にするためのものですが、施工不良や業者の対応不足によってトラブルに発展することも少なくありません。
特に相談件数が多いのが、雨漏り・外壁のヒビ割れ・ドアや窓の不具合です。
この記事では、実際に起きたリフォームトラブル3つを事例形式で紹介し、原因・改善策・防止策をまとめます。
事例1:リフォーム後に発生した雨漏り

実際のトラブル
外壁塗装と屋根補修を行った直後、台風時に天井から雨漏りが発生。業者に相談すると「施工に問題はない」と取り合ってもらえなかった。
主な原因
- 屋根の防水処理が不十分
- 雨仕舞(雨水を建物外に排水する工夫)が正しく施工されていない
- 外壁との取り合い部分に隙間があった
解決策
- 第三者による建物診断を依頼し、施工不良を証明
- 補修工事を別業者に依頼し再施工
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事例2:外壁のヒビ割れが再発

実際のトラブル
築30年の住宅で外壁補修を実施したが、半年も経たないうちに再びヒビ割れが発生。業者からは「経年劣化だから仕方ない」と説明された。
主な原因
- 下地処理が不十分で、旧塗膜の浮きを除去しなかった
- 補修材の選定ミス(建物の動きに追従できない素材を使用)
- 地盤沈下や建物の構造的問題を無視して施工
解決策
- 下地調整を含む再施工
- 構造調査を行い、根本原因に合わせた工法を採用
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事例3:ドアや窓が閉まらない

実際のトラブル
リフォーム後に「ドアがきちんと閉まらない」「窓がスムーズに開かない」といった不具合が発生。生活に支障をきたした。
主な原因
- 建付け調整不足
- サッシ枠の取り付け不良
- 床の傾きや壁のゆがみを補正せずに施工
解決策
- 丁寧な建付け調整を実施
- 不具合が残る場合は枠ごとの交換が必要
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トラブル原因と防止策
トラブル内容 | 主な原因 | 防止策 |
---|---|---|
雨漏り | 防水施工の不備、雨仕舞不足 | 実績豊富な業者へ依頼、工事中のチェック |
ヒビ割れ | 下地処理不足、材料選定ミス | 事前調査を徹底、信頼できる工法選定 |
ドア不具合 | 建付け調整不足、ゆがみ放置 | 精度の高い施工、完了検査の実施 |
トラブルを防ぐために施主ができること
1. 契約内容を明確にする
「工事内容が曖昧」「見積もりが一式表示」ではトラブルの原因になります。
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2. 工事中に現場をチェックする
現場を任せきりにせず、進行状況を写真で残すなどして確認。
3. 引き渡し時に入念に検査する
ドア・窓の開閉や水回りの動作などを一つずつ確認する。
施工トラブルが起きたときの対応

ステップ | 行動内容 | ポイント |
---|---|---|
1 | 施工業者に連絡 | 写真・動画で証拠を残す |
2 | 契約書・保証内容を確認 | 補修対象かどうか確認 |
3 | 第三者機関へ相談 | 消費生活センター、建築士への相談 |
4 | 別業者へ再施工依頼 | 信頼できる地元工務店に相談 |
まとめ
- リフォーム後のトラブルで多いのは「雨漏り」「外壁のヒビ割れ」「ドアや窓の不具合」
- 原因は施工不良や下地処理不足が多く、業者選びが重要
- 防止策として、契約内容の確認・工事中のチェック・完了検査の徹底が必要
- 万が一トラブルが起きた場合は、証拠を残し、第三者に相談することが有効
リフォームを成功させるためには、施工実績のある信頼できる工務店を選ぶことが最も重要です。